プロジェクト紹介④「かわべ事」

こんにちは！

かわべ事のディレクターの春田遼太朗です。京都工芸繊維大学で建築を学んでいます。
かわべ事は竹田地区の中心を流れる竹田川と地域との新たな関係を作りだすプロジェクトです。

 

昔、竹田の人は竹田川を遊び場や、漁場、木材の輸送手段として使用していました。常に生活の中に川があったのです。しかし現在では、生活の変化から川に訪れる機会は少なくなりました。

またダム建設や護岸工事が進み川の環境自体にも変化が起こりました。ダムの建設は大水を無くしましたが、それまで大水の発生によって綺麗に保たれていた土手や川底に草木が繁茂するようになりました。その結果川の見通しが悪くなるだけでなく、竹田川に元々生息する生物にとって住みにくい環境となりました。

 

一方で竹田は車を走らせれば市街地から30分ほどで着くため、竹田川を手軽に行ける自然の川として利用する外部の人も少なくありません。竹田にあるキャンプ場「たけくらべ広場」でも利用客が竹田川で楽しむ姿がよく見られます。

このように竹田地域内の人たちと外から訪れる人たちの川に対する認識も使い方も違います。そこで

今年は地域内外のそれぞれの人が今までとは違った竹田川を味わえるようなイベントを行います。具体的にはキャンプ場に訪れた人を対象に釣堀のイベント。そして、地域内を対象に川辺に川床をつくり、実際に川辺を楽しみながら今後の竹田川について語らうイベントを企画しています。

 

これらのイベントを漁協の方をはじめとする地域の人たちと実施しながら、自然的な川の使い方と都会的な川の使い方の両方を提示することによって、川辺の使い方の幅を感じていただき、またどのような方向性が地域にとっていいのか考えられればと思います。

 

川辺を賑やかにしたいと考えている方のご支援をお待ちしております。よろしくお願い致します！