プロジェクト紹介③「ゆめみ事」

こんにちは。昨年に引き続きゆめみ事のディレクター山中菜月です。私は京都精華大学3回生で建築を学んでいます。ゆめみ事は竹田の「龍ヶ鼻ダム」に伝わる伝説を元に「想像して創造する」プロジェクトです。

 

 

龍を選んだ理由は、架空の生き物ということで自由な発想で作り上げることができると考えたからです。竹田に伝わる龍の伝説と架空のストーリーを融合させることで、どこまでが本当なのかを考えながら、地域の方と自由に面白おかしく伝説を考え、地域に愛着を持ってもらうのが狙いです。空想のものをいかにそれっぽく伝えるかという一見ふざけたようなプロジェクトですが、私たちはこの活動を通して竹田と聞くとワクワクするような起爆装置になりたいと思っています。2年目となる今年は、龍を創造するだけではなく、龍を竹田のブランドとして展開していきたいと考えています。

今年は「龍の飛び出しくん」「発掘イベント」「龍の涙サイダー」に取り組んでいます。

「龍の飛び出しくん」は、地域の方の目撃証言をもとにどんな龍が出没するのかを想像します。それを竹田内の川や山などに設置することで、子どもたちに危ない場所がわかりやすく提示しようと考えています。それらの場所には、本当に龍がいて龍が子どもたちを守ってくれているのかもしれません。

 

 

「発掘イベント」では、竹田外の子どもたちと龍の痕跡を求めて発掘調査を行います。もし出土品があれば、それが龍にどのように関係するものなのかを一緒に想像します。龍の骨が出てくるかもしれないし、龍をモチーフにした土偶が出てくるかもしれません。

「龍の涙サイダー」では、昨年度に地域の方と試作したサイダーを商品化する予定です。このサイダーを通して、地域外の方にも竹田の龍伝説のことを知ってほしいと考えています。

 

 

以上の３つの活動で得られた成果物を『かもしれない展』という展覧会を開いて発表する予定です。子ども心を大切に、ロマンを忘れずに、〇〇だったかもしれないし、△△だったかもしれないねと、地域の人たちと一緒に竹田という夢を築いていきたいです。新たな伝説が生まれる瞬間に、一緒に立ち会いましょう！