プロジェクト紹介⑥「おいろ事」

こんにちは

おいろごとのディレクターをしている古谷雛子と申します。

私は現在3回生で、精華大学デザイン学部建築学科に所属しています。

 

おいろごとは、今ある色を未来に残すということを目的としたプロジェクトです。

 

草木染において、植物の減少により昔使われていた色が再現できないということがあります。つまり、将来的に今ある植物、色がなくなる可能性もあるということではないでしょうか。

 

そこで、竹田の象徴的資産を選定し、それを色として抽出することでこれをいつかくる未来に残していこうと考えました。選んだ色は以下の6色です。

 

• 千古の家―グレー
• しだれ桜―ピンク
• 竹田川―青緑
• 竹田の景色―深い緑
• 竹田米―白
• 谷口屋油揚げ―黄色

 

この選定した色を竹田や日常の中に落とし込むことで、竹田のまちにこの色がなじむのではないかと提案します。

 

 

その提案の一つとして、坂井市と石川県をつなぐ道の中間地点に位置するたけだやに竹田の色を展示することにしました。

 

たけだやは、竹田の人も、竹田外の人も訪れる場所です。そこに染色によって表現した竹田の色6色を展示します。展示に合わせ、ハンカチを商品としておきます。

 

展示も商品も、その色に合わせた模様で、枝垂桜なら桜模様であったり、油揚げの模様だったり、川の流れの模様だったりします。

 

福井県内に住む草木染をしている方と相談を繰り返し試行錯誤の後、今の形に落ち着きました。展示する布も3mの長さがあるため並べて展示するだけでも圧巻です。それを目にした竹田外の人と店員の方、または竹田の人との間に会話が生まれ竹田の魅力をより多くの人に伝わるようになればと考えています。

 

 

まちを歩き、色という視点において違和感のあるものをいくつかとりだしました。そしてそれらを6つの色に置き換えることで、竹田の新しい景観を探ることにしました。

 

例えばまちに目立つ真っ赤なポスターを竹田の景色―緑色―にしたり、画像のような普段当たり前だと感じている道路まで桜色の道路にしてみるなど、あくまで提案という範囲で自由に色を置き換えてみました。竹田の文化などが感じられる景観になったのではないでしょうか。

 

こうして、提案することによって竹田に住む方々にも使っていただけるようにしたいと考えています。そうして、心にもなじみ残るように、この色が失われないようにと願っています。

 

返礼品といたしましては、竹田の色で染めたハンカチになります。タグまでこだわった愛しい商品です。ご支援よろしくお願いいたします。