岐阜大学「ネコ科動物の未来を拓く！動物園との繁殖研究・妊娠検査で保全に繋げる」への応援をお願いします

岐阜大学では2月27日の23時まで、クラウドファンディング「ネコ科動物の未来を拓く！動物園との繁殖研究・妊娠検査で保全に繋げる」を行っています。岐阜大学は以前から動物園や水族館と協力し、繁殖の研究を進めてきました。動物の血液や便に排出されるホルモンを分析することで、妊娠診断や排卵の周期をはかる研究を行っており、動物園・水族館の繁殖に大きく貢献している大学です。

天王寺動物園でもホッキョクグマやマレーグマ、クロサイなどで協力いただいています。さらに、当園と繁殖研究の連携協定を締結しており、動物園の主要な役割である保全に貢献するための繁殖技術の向上に取り組んでいます。

今回のクラウドファンディングではネコ科の分析手法を確立することを目指しています。ネコ科の多くは、野生では絶滅の危機に瀕しています。動物園でも多く見られるトラやジャガーなどのほか、国内に生息するツシマヤマネコなど、保全が急務な種が多く、繁殖生態を知ることはその種をまもるために非常に重要です。岐阜大学の研究の発展によって野生のネコ科動物、そして、他の絶滅危惧種の保全につながります。天王寺動物園とともに、岐阜大学への応援をよろしくお願いします。

～以下、岐阜大学より～

国内外のほとんどの野生ネコ科動物は絶滅の危機に瀕しています。岐阜大学 動物繁殖学研究室では、絶滅危惧種の生息域外保全に向け、飼育下での繁殖研究を推進しています。私たちは、排泄物である糞を使って糞中の性ホルモン濃度動態を分析する手法を開発し、繁殖生理状態を調べ、知見の乏しい絶滅危惧種の繁殖生理の解明につなげてきました。また、動物園での飼育繁殖において、発情・排卵・妊娠等を正確に判断することができるため、動物種によってはより効果的な繁殖管理につながっています。
この研究を長年継続してきたことで、糞中ホルモン分析が多くの動物園に普及しました。一方で、この分析には専用の機器や試薬、特別な処理が必要で、多大な労力と時間、経費がかかるという課題があります。近年の試薬消耗品費等や電気代の高騰は非常に大きな障害になっています。そもそも、地方国立大学（岐阜大学）は毎年の教員数の削減が続いていることに加え、大学から配分される微々たる研究室運営費では研究費に回せる経費がほとんどない状況です。
そこで今回、繁殖研究を継続して実施し、そして新たに簡易分析手法を確立するためにクラウドファンディングに挑戦します。この手法が普及するに従い、動物園とのネコ科絶滅危惧種の繁殖と生息域外保全につながると信じています。ぜひ一緒にネコ科動物たちの未来を作る仲間になっていただけませんか？

2023年11月29日10時〜 2024年2月27日 23時
寄附金控除型

プロジェクトページ
https://readyfor.jp/projects/zooreplab-neko