中銀カプセル解体!救出した7カプセルで動く建築とメタボリズム実現へ
中銀カプセル解体!救出した7カプセルで動く建築とメタボリズム実現へ

支援総額

4,610,000

目標金額 3,000,000円

支援者
188人
募集終了日
2022年11月25日

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2022年12月28日 20:55

今年最後(?)のカプセルA606の作業

 

昨日、12月27日(火)も、カプセルA606と他のカプセルの全7カプセルを置いてある倉庫に行き、外壁パネルを外す作業とカプセルA606のオリジナル内装パーツのナンバリング作業を行いました。

 

多分、2022年、今年最後の作業ではないかと思います。

 

 

現時点で、外壁パネルを大小合わせて7枚外しました。長方形4枚、角2枚、丸窓部分1枚です。

 

 

外す作業をしてみて分かったことですが、丸窓の周囲にL型のリブは付いているものの、ここにはスポット溶接がありませんでした。次回からはこの部分は削らずに外せそうです。

 

 

室内側のリブは、結構曲がっていたりします。こういったところからも、手作業でカプセルはつくられたのだなと感じます。

 

室内側が真っ白になっているのは、アスベスト飛散防止の固着液です。

 

私たちがアスベスト環境下から持ち出した物品にもこの粘着性の高い固着液を吹きかけましたので、表面が汚れたようになっています。

 

 

A606から取り出したオリジナルパーツのリストは最終的には175になりました。この数には、私たちがレストアで後付けしたオープンリールといった物はいれていません。

 

パッと見て、カプセルA606を思い出せる品として、たとえば、デスク下の収納があります。

 

 

アスベスト環境下から運び出していた、あの収納です。

 

 

デスクまわりの背板や天板、台輪(家具のあしもとにまわっている材)などを位置は少し違いますが、組み合わせて並べてみました。横幅はもとの通りですね。

 

 

どの面かというと、カプセルA606の収納が一面にある、こちらの面でした。

 

 

2022年4月の家具の戸を外した状態のほうが分かりやすいかもしれません。

 

 

今回は、特に地味ですが貴重な物をカウントしました。バスルウムの壁の木下地です。

 

 

ハシゴのような形状のものが、バスルウムの壁の木下地です。

 

 

右側に置いてある細いハシゴ状のものには、左下にコンセントボックスが付いています。バスルウムの面する壁でコンセントがあった壁です。左側に置いてあるハシゴ状のものは、バスルウムの大きな面の壁です。

 

もとのカプセルA606の写真でみると、右側の細いハシゴ状の木下地が、右下のコンセントのあたりの壁の下地です。

 

 

先にNo.055でカウントしていた、円弧を描く木下地がなだらかな壁をつくっていました。

 

 

これら円弧のパーツがいた箇所は、ハシゴ状の部材が白くなっています。

 

 

1972年当時につくられたもののため、軽量鉄骨造であっても、家具や壁の下地は木製でした。

 

当たり前の話しなのですが、このようなことも、実際の物を残して記録していかないと忘れ去られ、別の物で伝わっていくことすらあります。

 

私たちは、オリジナルの物とそうではない物は、できるだけ明確に分け、はっきりさせたほうが良いと考えています。そうでなければ、たとえば、映画やドラマの撮影用セットが「本物」として未来に残されてしまうからです。それで良いのでしょうか?

 

ただし、オリジナルの物も傷みはありますので、どこまでオリジナルのものを使うかについては、よく考えないといけません。

 

 

本日は、リターンの「カプセルA606+共用部のオンライン見学会ご招待(2022年3月末の解体直前の記録映像より)」用の映像の仮編集をして頂いたものを観に行きました。

 

映像の撮影・編集は映像作家の和久井幸一さんによるものです。

 

2022年3月末時点での撮影のため、「当時の私」はカプセルA606の1個だけを保存していく話しをしていました。

 

私たちもカプセルA606の1個だけを譲り受けて、それだけをと考えていたのですが、ほかに6個のカプセルを引き継ぐことになりました。昨年の私にはとても想像ができなかった姿です。

 

なぜ、このようなことを私たちがしなければいけないと感じたかは、現在行っているような地道な作業に通じます。私たちがきちんとオリジナルを残さなければ消えてしまうという危機感を持ったからです。

 

後から過去のことを振り返るのは、様々な資料や当時のマスメディアなどを通じて知ることが多いです。たとえば、それらに嘘ばかり書かれていたとしても、未来の人からすると、過去のことはどれが真実かはつかめないでしょう。

 

中銀カプセルタワービルについては、そうならないように、私たちがオリジナルについて、真実について、これからでもできる限り残して、記していきたいと考えています。

 

 

2022年の今年は、私たち中銀カプセルタワービルA606プロジェクトの代表・いしまるあきこと副代表の2名にとって大変な1年となりました。ほとんど中銀カプセルのために時間を使ってきたような状態です。

 

3月まではひたすら実測調査、4月〜6月はアスベスト環境下含むオリジナルパーツ保存、7月〜9月はカプセルの運搬、10月に解体が終了し、2回目のクラウドファンディングに挑戦し、11月からカプセルの調査を開始、12月に外壁パネル取り外し、オリジナルパーツのナンバリングなどを行っています。

 

二人とも40代のため、もちろん働いていますが、仕事を調整しながら中銀カプセル最優先で様々なことを行ってきました。実測調査の前後の早朝と夜にオンライン会議をしてもらったり、大学の設計製図の非常勤講師に行く前に、アスベスト環境下の作業に入ったこともありました。建物が解体される際に救出するということは、いま、この時しか無いのです。

 

私たちの地道な歩みに賛同してくださり、ご支援頂いたみなさま、ありがとうございます。来年も着実に進んでいきたいと考えています。引き続きの応援を何卒よろしくお願い致します!

リターン

3,000+システム利用料


alt

A606プロジェクト応援A(お気持ちのみ)

記念品などをお届けしないかわりに、いただくご支援をできるだけ多くプロジェクトのために使用させていただく コースです。
ーーーーーーーーーー
●御礼のメール

申込数
23
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年12月

5,000+システム利用料


カプセルA606+共用部のオンライン見学会ご招待(2022年3月末の解体直前の記録映像より)

カプセルA606+共用部のオンライン見学会ご招待(2022年3月末の解体直前の記録映像より)

●御礼のメール
●カプセルA606+共用部オンライン見学会(期間限定アーカイブ有)
・共用部は1階外部・ロビー・6階ブリッジ・階段室です。

代表いしまるあきこが、解体直前の2022年3月末に、みなさまをカプセルA606へご案内する動画を撮影しました 。

当時、現地開催を検討していましたが、裏の増築部の解体が始まっていたことによる粉じんやアスベストの影響を鑑み、実施を断念しました。そのため、映像で記録を残しました。

2022年3月末にはA606室内にベッド・スツールなどもフルレストア(復元)していたため、その解説もしています 。

今回の映像は前回のクラウドファンディングのリターンとして2021年8月に実施したオンライン見学会とかぶる内容もありますが、より細かな内容でお伝えし、雰囲気も変わる予定です。

撮影日:2022年3月31日
撮影・編集:和久井幸一
企画:いしまるあきこ

※2023年1月末までに開催予定、日程などの詳細を追ってご案内いたします。

申込数
22
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年1月

3,000+システム利用料


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A606プロジェクト応援A(お気持ちのみ)

記念品などをお届けしないかわりに、いただくご支援をできるだけ多くプロジェクトのために使用させていただく コースです。
ーーーーーーーーーー
●御礼のメール

申込数
23
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年12月

5,000+システム利用料


カプセルA606+共用部のオンライン見学会ご招待(2022年3月末の解体直前の記録映像より)

カプセルA606+共用部のオンライン見学会ご招待(2022年3月末の解体直前の記録映像より)

●御礼のメール
●カプセルA606+共用部オンライン見学会(期間限定アーカイブ有)
・共用部は1階外部・ロビー・6階ブリッジ・階段室です。

代表いしまるあきこが、解体直前の2022年3月末に、みなさまをカプセルA606へご案内する動画を撮影しました 。

当時、現地開催を検討していましたが、裏の増築部の解体が始まっていたことによる粉じんやアスベストの影響を鑑み、実施を断念しました。そのため、映像で記録を残しました。

2022年3月末にはA606室内にベッド・スツールなどもフルレストア(復元)していたため、その解説もしています 。

今回の映像は前回のクラウドファンディングのリターンとして2021年8月に実施したオンライン見学会とかぶる内容もありますが、より細かな内容でお伝えし、雰囲気も変わる予定です。

撮影日:2022年3月31日
撮影・編集:和久井幸一
企画:いしまるあきこ

※2023年1月末までに開催予定、日程などの詳細を追ってご案内いたします。

申込数
22
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年1月
1 ~ 1/ 19


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