茶室の葺き替え

今日から月見茶会で使う茶室の檜皮葺屋根が傷みがひどく、「一刻も早く修繕しないとこのままでは屋根が腐ってしまいます！」と職人さんに驚かれてしまい、この月見茶会を機に間に合うように葺き替えすることになりました。職人さんからはよくこの状態で雨漏りしなかったことが不思議だったようです。天然素材の屋根は雨漏りすると深刻な問題なんです…‼（お金も労力も…）これはお寺に関わる仕事をしないと分かりませんでした。日本には檜皮葺屋根や茅葺屋根、杮葺き屋根などいろんな種類の屋根があります。ただの茶色の屋根ではなく奥深い日本の伝統技術が集結している日本が海外へアピールできる「刀」のような存在だと思っております。今後お寺の見方を確実に変えて、こういったこと職人さんのことや伝統建築のことも含めて発信していけるように、今山県市に掛け合っております。今回の写真は葺き師の方が傷んだ檜皮葺屋根を剝いでいる様子です。こういった発信のこともご理解いただいており、今回特別に撮影させていただきました。この投稿をご覧いただいた皆さまもぜひこういった伝統建築を見た時、「これが日本のプライドだ」と思っていろんな方に発信していただけると職人さんや我々お寺をお守りしている身としては嬉しいです。