【緊急レスキュー】ノミだらけの衰弱したすいか君

2025年7月13日(日)
ふれあい譲渡会の最中に１件の保護依頼がありました。

《弱っている仔猫がいます。》

昼過ぎにやって来た子は段ボールの中でぐったりうずくまっておりました。

大量のノミが体中で動いており様子を見ながらぬるま湯でシャンプーをすると

バケツのお湯があっという間に血を吸ったノミの糞で赤くなりました。

「1人で頑張ったね。」とみんなで声をかけながら切ない気持ちで一杯でした。

夏にやって来た小さな命。すいか君🍉と名付けました。

背骨が出るほどガリガリに痩せているのにお腹だけが張っている。

「この子おかしい…。腹水が溜まっている？」

お水も飲まない。ご飯も食べない。
トイレに入ろうとしてもすぐに動けなくなる。絶対におかしいよ。

日曜日でも開いている病院を探して連れて行くと、やはり腹水が溜まっておりFIPかもしれない。

検査をして頂きましたが、検査結果は１週間後。

この状態では今出来る治療は無い。
高栄養のパウダーを溶いてそっとシリンジ💉で口元に含ませました。少しだけゴックンしてくれた。
後は嫌がり顔を背ける。《どうしよう…。》

他の猫達のお世話の合間に様子を見に行くが排泄も無い。

深夜になると呼吸が早くなり横たわってしまった。

今は少しでも楽な体勢に寝かせてあげる事くらいしか出来ない。
《このまま今夜はここに泊まろう。》

明け方気づいた時には呼吸が止まっていました。
まだ体が温かい。

助けてあげられなくてごめんね。
すいか君、ここに来てくれてありがとう。

翌日スタッフ達の想いの折り鶴やお花に囲まれて、すいか君は虹🌈の橋を渡りました。

結果的には長く生きられませんでしたが、最悪な環境で独りぼっちだったすいか君。
少しの間だけですが、そばにいてくれる人間のぬくもりと優しい声の記憶のなかで生きられたかなと思います。

すいか君の分まで多くの猫ちゃんわんちゃんに笑って生きてほしい。

こうして今の活動を多くの緊急レスキューで出会った動物たちが背中をみている気がするのです。

少しでも苦しむ動物たちを減ることが一番の願いですが、
たとえ危ない状況でも受け入れる体制をとり、次の緊急の猫ちゃんが安心して過ごせるように備えていきたいーーーーーー。

次の命につなげるためにも何としてでもネクストゴールまで達成しなければならないのです。
私達の活動に賛同してくれるみなさま、ご支援をお願いいたします。