戦後復興の生き証人、九五式軽戦車改造ブルドーザーを次世代へ!

支援総額

18,330,000

目標金額 15,000,000円

支援者
783人
募集終了日
2024年4月26日

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2024年12月25日 16:45

「ハ号ブル」2024年12月の作業経過です♬

O整備隊員による12月の整備隊活動報告です。

 

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エンジン取り外し準備完了です。12月3日は、ラジエーターやマウントボルトなど車体からエンジンを取り外す際に邪魔(不要と言う意味ではない)となるパーツを全て取り外します。ラジエーターの付いているリヤグリル周辺は、蝶番でガバッと開放出来る構造となっており、メカ好きには、妙に燃える(萌えでは無く)造りです。予定通り全て取り外しが終わり、いよいよ5日にはエンジン取り外しを行います。

 

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遂にエンジン降りましたです。12月5日、予定通りエンジン取り外しが終わりました。補器類の取り外しには時間がかかったものの、エンジン本体の取り外しは、所要時間10分程度の呆気なさ、取り外したエンジンをパレットに載せて、車内の清掃に取り掛かります(仕事は段取り8割を実感)。

 

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半世紀の堆積物は、厚さ5センチ以上、泥と言うよりは、もはやコンクリート、ツルハシやエンピ、バール等を駆使して 、整備と言うよりは、土木工事な作業が明日も続きます。

 

 

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12月6日、油圧ホース一新です。先日見積りに来ていただいたホースクラフトさんが、実作業に来訪されました。2時間少々で、ハ号ブルのホースが全て新品に交換されました。これで、今まで亀裂の入ったホースで冷や冷やしながら操作していたブレード操作が安心して行なえます。

 

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さらに、昨日取り外したエンジンも、並行して洗浄作業も行いました。長年の汚れを綺麗に洗い落としました。

 

 

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キャビン修理の打ち合わせです。12月7日、キャビン修理をお願いする業者様が、打ち合わせのため来訪されました。板厚変更など、さすがプロといったご提案を頂き、作業が1歩前進です。

 

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修復作業では、油圧シリンダーを取り外したり、フロントフェンダーを切断して取り外しを行いました。フェンダー切断は、デフ取り外しのため、前面装甲板を取り外す必要があり、前オーナ-様がフェンダー造作の際、メンテナンスを前提としない構造としてしまったため、やむなく一部切断としました。完成時は、令和の大改修として、オリジナルのシルエットを損なわず、メンテナンス可能な構造として、完成させます。

 

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12月8日、やっと外れました、です。昨日より悪戦苦闘中の前面装甲板ですが、やっと外れました。固定部分を切って吊り上げてみて、引っ掛かり部分を切って、また吊り上げてを繰り返して、やっと前面板が外れました。

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このハ号の来歴を探る調査のため、どうしても外したかった部分だったので、無事外れて安堵です。明日よりミッション取り外しなどを行います。

 

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で、出た~‼️です。12月10日に一体何が出たかと言いますと、霊感の強い人にだけ見えて、普通の人には見えないアレ、では無くてずっと探していた、デフケースの刻印です。昨日、車内底板の堆積物の多さに閉口して、第一回目の車内高圧洗浄を行ったのですが、デフケースも、念入りに洗浄したにも関わらず、薄い塗幕状態にこびりついた汚れが頑強に残っていました。本日、その汚れを何気無く見ていたところ、デフケース左側に、なんだか数字の様に見える、微かな窪みが・・。

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ヘラと、ブラシで慎重に汚れ幕を取り除くと、ビンゴ~‼️。刻印が現れました。「16M い 104」他にも、楕円にTAや、○にH、他にも、判読し難い刻印もあり、情報量の多さに、思考が追い付きません。これが何か、教えて偉い人。といった状態です。世紀の発見の感慨に浸るのも束の間、並行してミッションマウント取り外し作業をしてくれていた老人整備隊長から、「マウントに変な溶接跡があり、ミッション降りんかもしれんぞ~。」との連絡が、次回マウント周辺を、今一度念入りに洗浄して精査することとします。高圧洗浄は、一度や二度の洗浄で綺麗になる程生易しく無いので、今後何度も繰り返します。

 

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車体前部上部甲板に取り付けられていた銘板の画像を追加であげておきます。

 

12月13日、ミッション降りました~です。作業遅延が続く中、本日運良く4時間の作業時間が確保出来ました。貴重な時間は、当然ミッションマウントの問題解決に使います。

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下側から差し込んであるボルト等、外せるものはドンドン外して行きます。心配していたマウントの溶接らしき痕跡は、どうやら蓄積した錆と汚れだと判明、最後に残った不自然な位置のボルトが1本、どうしても外せません。途方に暮れる中、老人整備隊長の「ちょっくら吊ってみべ~よ~(少し吊り上げてみましょう。の現地語)」の状況判断で、スリングベルトで慎重に吊り上げます。「おっ❗️割れた‼️(分離が出来たの、良い方の表現。)」無事ミッションが降ろせました。最後まで外せなかった謎のボルトは、ミッション搭載時の、位置合わせのビンと判明、お騒がせしました。

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降ろしたら、すかさず高圧洗浄です。綺麗になったミッションから、刻印が続々出てきます。ミッション上部に「16Mい122」シフトレハ-付け根後方に「1445」ミッションケース後方に「290」の刻印を発見。「あ~、これでぐっすり眠れる。」の作業隊長締めの言葉で本日の作業終了です。

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はい~、また出ました~‼️です。12月16日、作業遅延週間真っ只中ですが、本日4時間の作業が出来ました。本日の目標は、操向クラッチAssyの取り外し、最も複雑怪奇な部分なので、二の足を踏んでいた部位なので、作業要領をしっかり段取りしてから作業開始します。

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作業の参考になったのが、1940年ソビエト、1943年オーストラリア、各軍発行の鹵獲兵器分析レポート。文字の意味はちんぷんかんぷんですが写真が多いので、なんとなく理解できます。日本語の九五式軽戦車保存取扱法教程なるマニュアルと言うか、指南書は無いよりかはマシと言った程度なのが困ったところ、外国軍のマニュアルは、分解写真付きで分かりやすいのですが、いざ分解してみると、ここのベアリングマウントは、見えないところにボルトがあって中々外せないよ~。なんて書いてないので、悪戦苦闘しながら分解して行きます。左側の操行装置Assyが降ろせる目処が立ったところで本日終了です。

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作業中に、みんな大好き、刻印をまた発見、右側ファイナルドライブケースに、「1445右」左側ケースに「1445左」の刻印が見っかりました。

 

12月19日、車内ほとんど外し終わりました、です。先日取り外し準備完了していた左操行装置を作業台に移動し、次いで右側操行装置も取り外しました。分解時の問題点は、左側で把握済みなので、右側は短時間で作業完了です。

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その流れで 各レバーとペダルが集中して取り付けられているプレートと、ブレーキペダル駐止てこ、ことサイドブレーキレバーも取り外しました。この駐止てこは、見るからに使い勝手の悪い位置に取り付けられており、案の定、相当前から使われた形跡が無く、取り外しと言うよりは、泥の中から発掘と言った状況で作業しました。

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これで車内から、取り外すべき部品は概ね外し終わりました。明日は、車外の部品を取り外す予定です。

 

 

起動輪が片方外れました、です。12月20日は、車外部品の取り外し作業、起動輪の取り外しに挑みます。その前に、終減速機の装甲カバーを取り外しに掛かったところ、「何で関係無いトコ外すんだ。」との老整備隊長の鋭い指摘が、「だってぇ中がどうなっているか見たいぢゃないですかぁ。」「無駄な作業なんだよな。」との効率を追及する隊長の言葉を背に作業する、オタク道を邁進するO整備隊員とのせめぎあいの、微笑ましい(はずの)光景が展開されます。

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外した装甲板の状態の良さにビックリです。さて、起動輪の取り外しですが、ロックを解いて、センターナットを外せば、スプラインに沿ってスルスルと抜けて来るハズなので、まず右側から取り掛かります。

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センターナットを外すと「1445右」の刻印が、手前に引けば抜けて来るハズが、1センチ動いたら、ビクともしません。当て木をして打撃を加えても、全然ダメ、気を取り直して左側を取り外して見たところ、こちらは苦もなくスルスルスルと抜けて来ました。右側は後日に再挑戦として、本日終了です。

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お前だったのか~‼️です。12月21日、本日与えられた時間は3時間、昨日からの宿題の右側起動輪の取り外し作業を行います。あんな事やこんな事、あらゆる力技を駆使して、悪戦苦闘する事1時間、やっと外れました。

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取り外して見たところ、障害となりそうな損傷は無いように見えたのですが、汚れた油に覆われた部分を、洗い油で洗浄したところ、起動輪中央シャフトのシール当たり面に、コンマ数ミリの段付き磨耗が・・。精密加工品では、僅かな段付きでも致命傷となります。「コイツが悪さして、はずれんかった~。」と言った事ですね。なぜ段付き磨耗になったかの探究は後日として、一件落着で本日終了です。

 

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12月23日、天気晴朗なれども時間無し、です。捻出した2時間の作業時間を有効活用して、誘導輪の取り外し作業を行います。部品構成は、現在の車とさほど変わり無い、ベアリングにロックナットに割りピンです。組み付け時の参考に、ロックナットの締め付けトルクを確認しながら、取り外します。誘導輪本体取り外し時 、加工精度が高いのか、固着しているのか、簡単には外れそうにありません。困っていると、さすが年の功「ちょっと待ってな、道具持って来っから。」で登場したのが、巨大プーラー。

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数分で簡単に外れました。外れてあらわになる左側誘導輪取り付け基部の惨状、何がどうしてこうなった?の壊れ具合。当然ここも直します。難問の山がまた積み上がり、どんどん山が高くなるのを感じながら、本日終了です。

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12月23日、今年最後の報告です。本日の作業時間は4時間、固着している誘導輪調整機構整備のため、誘導輪取り付け基部Assyを取り外します。

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焼いたり叩いたり、1時間で左右取り外し完了、次に上部転輪の取り外しに掛かりましたが、昨日の誘導輪と違い大きさが中途半端で、適合サイズのプーラーがありません。そこら中からいろんなものをかき集めて、押したり引いたりで、なんとか2個の取り外しに成功、残りは、年越しです。タイムリミットの迫る中、懸架バネカバーの一部を取り外してタイムオーバー。

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本年のレストア業務終了です。それでは皆さん良いお年を。

O整備隊員でした。

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ということで、あとちょっとで全バラ(完全分解)ということろで本年は終了です。とはいえ、年末年始に若干の進捗があるかもしれません・・・

 

さて、既にご存知の方も多いと思いますが、米国からの「九七式中戦車改」里帰り費用を募るクラウドファンディングがスタートしました。里帰り実現後は我々の手で動態復元を試みます!そのための練習台がこの「ハ号ブル」でもあるのです。年末の慌ただしい中ですが、是非ともご支援をお願いしたく、下記にリンクを張らせていただく次第です。

スクリーンショット 2024-12-25 164134.jpg

https://readyfor.jp/projects/Chi-Ha

 

情報拡散へのご協力をよろしくお願いいたします。

実行者:小林 雅彦

 

 

 

リターン

5,000+システム利用料


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感謝のメールコース

●感謝のメール

●修復・調査作業の様子を活動報告でご報告
●お披露目会ご招待(1名様)

【お披露目会ご招待】
会場:御殿場市内の博物館建設候補地
実施日程:2025年5月(GW明け)の日・祝で実施を予定
詳細のご連絡時期:開催1ヶ月前まで
会場までの交通費・宿泊費はご負担ください。小さなお子様は保護者の方が必ず手を繋いで安全上の管理の上ご参加ください。

申込数
236
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年5月

10,000+システム利用料


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オリジナルポストカードコース

●オリジナルポストカード

●感謝のメール
●修復・調査作業の様子を活動報告でご報告
●お披露目会ご招待(2名様)

【お披露目会ご招待】
会場:御殿場市内の博物館建設候補地
実施日程:2025年5月(GW明け)の日・祝で実施を予定
詳細のご連絡時期:開催1ヶ月前まで
会場までの交通費・宿泊費はご負担ください。小さなお子様は保護者の方が必ず手を繋いで安全上の管理の上ご参加ください。

申込数
266
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年5月

5,000+システム利用料


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感謝のメールコース

●感謝のメール

●修復・調査作業の様子を活動報告でご報告
●お披露目会ご招待(1名様)

【お披露目会ご招待】
会場:御殿場市内の博物館建設候補地
実施日程:2025年5月(GW明け)の日・祝で実施を予定
詳細のご連絡時期:開催1ヶ月前まで
会場までの交通費・宿泊費はご負担ください。小さなお子様は保護者の方が必ず手を繋いで安全上の管理の上ご参加ください。

申込数
236
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年5月

10,000+システム利用料


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オリジナルポストカードコース

●オリジナルポストカード

●感謝のメール
●修復・調査作業の様子を活動報告でご報告
●お披露目会ご招待(2名様)

【お披露目会ご招待】
会場:御殿場市内の博物館建設候補地
実施日程:2025年5月(GW明け)の日・祝で実施を予定
詳細のご連絡時期:開催1ヶ月前まで
会場までの交通費・宿泊費はご負担ください。小さなお子様は保護者の方が必ず手を繋いで安全上の管理の上ご参加ください。

申込数
266
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年5月
1 ~ 1/ 14


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