
支援総額
目標金額 15,000,000円
- 支援者
- 783人
- 募集終了日
- 2024年4月26日
「ハ号ブル」2024年11月の作業経過です♬
整備隊長Oによる11月の整備隊活動報告です。諸々の阻害事項が解消し11月は作業が順調に進みました。長老人整備士(70代)と、若手隊員(60代)が履帯分解のために槌を振るいます。幸い20代(本当の若手)の増援を得て作業が進みました。
片側90枚(正規は96枚)の履帯を伸ばすとこんな感じです。

履帯分解時に最初に行うのが、履板左右に差し込んである割りピンの取り外しです。自衛隊では古い61式戦車世代の隊員は、「コッタ-ピン」と呼んでいました。割りピンの英語読みがコッタ-ピンなだけなんですが、なぜかコッタ-ピン、イコール履帯ピンの抜け止めピンとの、業界用語となっていました。さて、ハ号ブルの割りピンですが、取り外して見ると、正規の太さの割りピン、一回り細い割りピン、太い針金いわゆるなまし鉄線を差し込んだ代用品ピンの3種が確認出来ました。正規サイズのピンは、ガッチリ固定されているため、中々取り外せず苦労したのに対し、他の2種は、苦もなく簡単に取り外しが出来ました。実際に運用する場合、正規サイズのピンでなければ、安心して走らせられないと言う事が現物を触る事により、確認出来るのも、得難い貴重な無形の資料です。ただし、本車では履帯ピンがW型に変形しており、大ハンマーで叩いても抜けない状態なので、抜け止め割りピンは、無くてもOKと言うオチが付きますが。

最初の数枚を分解して、文字通り金床とハンマーでの作業では日が暮れることが判ったので、新開発の決戦兵器?ホジホジ君を導入!その最適サイズの5枚組に、履帯を分解して行きます。予定のノルマを達成し、日々の業務が終わります。これで作業がどんどん進むと見せかけて、抜けないピンが多いいのと人員の確保の関係で作業はノンビリペースとなりました。

5枚ごとに分解が終わると、一人でもピンの打ち込みが出来るよう作成した、ピンの保持器材(命名ホジホジ君)も順調に稼働してて作業効率アップです!

みるみるうちにと言っても、数日かかりで履板の山が積みあがって行きました。

ここで訃報です。保持保持(ホジホジ)くんの相棒、打ち込みピンが疲労に倒れ旅立たれました。(金属疲労で折れちゃったって事)60本の曲がったピンを叩き出した功績は、永遠に我々の心に残ります。ご冥福をお祈りいたします。そこですかさず二代目打ち込みピンの登板です。先代の屍を乗り越えて、奮闘を期待します。さあ残り半分、二代目打ち込みピンが疲労で折れるか、老人の腰が壊れるか、どちらが早いか、チキンレースの始まりです。

履帯を一枚一枚に分解していくと、繋がっていた時には解らなかったものが見えて来ます。(バラしてワイヤーブラシで磨くと、泥と錆に覆われていた部分が、鮮明に見えて来ます。)本車の履板は、大同特殊鋼製との事で、一般的な小松製とは、刻印(鋳物のマ-ク)がかなり異なります。特にセンターガイド前方に刻印があり、それがカタカナありアルファベットあり漢数字あり菱形などの模様ありと、現時点で30種類程度確認出来ました。何かの法則性は感じ取れませんが全部バラしたら、結果を報告します。



履帯ピンは、一つとして真っ直ぐなものは無いのですが、その中でも選りすぐりのザベストオブ変形の画像を添付しておきます。例えとしてW型に変形していると時折記していますが、本当にW型のピンが抜けてきた時は、さすがに驚きました。

やっと第一関門通過です。11月29日、履帯の分解が完了しました。老人の腰が壊れる前に、全てのピンを叩き出す事が出来て安堵です。作業の締めは、延々と叩いても、油圧プレスで押してもビクともせず、後回しにしていた3組の履帯を、火炙りの刑に処します。(錆びて固着した部分を、バーナ-で炙って熱膨張を利用して剥離させる古典的な手法。)古典的手法と言えばこの人、老人整備隊長の出番です。あれだけビクともしなかったピンも、徐々に抜けてきます。

分解した履板の枚数、実に180枚、つまり180本のピンを叩き出した事になります。分解の終わった履板を仕分けして、オーバーホール業者様への発送準備として、パレットに載せました。分解した180枚のうち、複製品の4枚と、損傷の激しいものを除いた計164枚が、当初 の発送分です。ご覧の様なパレットあわせて3組が発送分です。

11月最終日はものすごく作業が進みましたです。最大の難関の履帯分解が終わり一段落といったところですが、作業をどんどん進めます。ドーザーブレードは、塗装のため別働カマド本社作業班に受け渡し済み。こちらはボンネットの完成時の位置関係を確認した後、ボンネットとキャビンを取り外します。本日は社員のMさんが非番の日にも関わらずお手伝いに来てくれました。感謝感激です。取り外し作業は、ボルトを緩めると言うよりは、固着したボルトを力業で捻じ切ります。作業はスムーズに進み、無事キャビンの分離か完了しました。

以上が11月の作業報告となります。12月はいよいよエンジンやミッションなどを車体から降ろして本格的な整備作業が始まります。これらの作業は来年帰国予定の九七式中戦車改(新砲塔チハ)の修復作業の予行練習にもなりますので、協力業者や協力スタッフにもお手伝い(見学だけかな?)をお願いしようと考えています。
報告:整備隊長O

リターン
5,000円+システム利用料
感謝のメールコース
●感謝のメール
●修復・調査作業の様子を活動報告でご報告
●お披露目会ご招待(1名様)
【お披露目会ご招待】
会場:御殿場市内の博物館建設候補地
実施日程:2025年5月(GW明け)の日・祝で実施を予定
詳細のご連絡時期:開催1ヶ月前まで
会場までの交通費・宿泊費はご負担ください。小さなお子様は保護者の方が必ず手を繋いで安全上の管理の上ご参加ください。
- 申込数
- 236
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年5月
10,000円+システム利用料
オリジナルポストカードコース
●オリジナルポストカード
●感謝のメール
●修復・調査作業の様子を活動報告でご報告
●お披露目会ご招待(2名様)
【お披露目会ご招待】
会場:御殿場市内の博物館建設候補地
実施日程:2025年5月(GW明け)の日・祝で実施を予定
詳細のご連絡時期:開催1ヶ月前まで
会場までの交通費・宿泊費はご負担ください。小さなお子様は保護者の方が必ず手を繋いで安全上の管理の上ご参加ください。
- 申込数
- 266
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年5月
5,000円+システム利用料
感謝のメールコース
●感謝のメール
●修復・調査作業の様子を活動報告でご報告
●お披露目会ご招待(1名様)
【お披露目会ご招待】
会場:御殿場市内の博物館建設候補地
実施日程:2025年5月(GW明け)の日・祝で実施を予定
詳細のご連絡時期:開催1ヶ月前まで
会場までの交通費・宿泊費はご負担ください。小さなお子様は保護者の方が必ず手を繋いで安全上の管理の上ご参加ください。
- 申込数
- 236
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年5月
10,000円+システム利用料
オリジナルポストカードコース
●オリジナルポストカード
●感謝のメール
●修復・調査作業の様子を活動報告でご報告
●お披露目会ご招待(2名様)
【お披露目会ご招待】
会場:御殿場市内の博物館建設候補地
実施日程:2025年5月(GW明け)の日・祝で実施を予定
詳細のご連絡時期:開催1ヶ月前まで
会場までの交通費・宿泊費はご負担ください。小さなお子様は保護者の方が必ず手を繋いで安全上の管理の上ご参加ください。
- 申込数
- 266
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年5月

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