のむたいのユースワーク8－なぜ営業許可を持つカフェがあるのか？

奉還町ユースセンターの１階には飲食店の営業許可を持つカフェ設備があります。

 

なぜユースセンターに飲食店営業許可を持つカフェを作ったのか？

 

飲食店の経営をして利益を得る為ではありません。ユースセンターを利用する中高生に本格的なカフェ営業体験の場を提供したかったからです。

 

社会体験を積むには、お金を扱うのが一番です。なぜなら、成果のバロメータとしてお金はとても正直だから。しかし、中高生にとってお金を扱いながらの社会体験の機会ってほとんど無いんですよね。

 

中学生はもちろん、高校生の中にはアルバイト禁止の学校も多いです。かといって、「学校公式」の文化祭模擬店や小商いプログラムは当事者たる中高生に利益還元されることもなければ赤字を被ることもありません。リアリティに欠けた「ごっこ」止まりなんです。

 

奉還町ユースセンターでは、中高生が原価計算をして販売価格や個数を決めて運営します。食品を扱う場合は、専任の栄養士の監修のもと、衛生面も含め対価をいただいても可能なクオリティに仕上げます。

 

売り上げから、原材料費とユースセンターへの場所代を差し引いたものが利益。その利益はまるまる企画した中高生のものになります。しかし赤字になれば、すべて、中高生が損益を負担することになります。

 

ユースワーカーたる大人スタッフは、赤字が出ないようにする工夫の助言にとどめ、あとは見守り。

 

そんなわけで、10/28（土）、中高生たちがハロウィンのカフェを企画しました。

メニューは100円～300円のとっても「かわいい価格帯」。

 

ポップのデザインやSNS投稿はさすが今どきの中高生という感じですが、接客や業務フローは少々あたふた。そこは大人スタッフのちょっとしたアドバイスで何とか乗り切り、最終的に5000円ちょっとの利益を得たとの報告を得ました。

 

このような体験が「当たり前」にできるユースセンターって素敵じゃないですか？？