疼痛緩和/リハビリへのモチベーション向上へ向けてVR機器の拡充へ
疼痛緩和/リハビリへのモチベーション向上へ向けてVR機器の拡充へ

寄付総額

1,165,000

目標金額 1,000,000円

寄付者
78人
募集終了日
2021年6月30日

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2025年09月17日 20:38

【ご支援ありがとうございました】VRリハビリテーションプロジェクトの4年間の歩みと今後の展望

皆様、ご無沙汰しております。

三重大学大学院医学系研究科 バーチャルリアリティ(VR)研究チームの船尾です。

 

 

2021年6月に皆様から温かいご支援をいただいたクラウドファンディングプロジェクトから、早4年の月日が流れました。

本日は、皆様からいただいたご支援がどのような形になり、どのような未来に繋がっているのか、これまでの研究活動のまとめと今後の展望をご報告させていただきます。

 

 

 

プロジェクトを開始した当時、私たちは1名の患者様にご協力いただき、「VRを使うことで痛みなくリハビリテーションに取り組めるかもしれない」という可能性を、症例報告(ケースレポート)[1]という形で発表していました。

 

 

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【症例報告(ケースレポート)】

私たちが、はじめてVRを使わせていただいた患者さん。

リハビリの際にVRを通して海を眺めることで、「痛みが気にならなかった」「もう一度海を見るために頑張りたい」という前向きな言葉をいただけました。

 

 

 

 

その後、皆様のご支援のおかげで、2022年4月より本格的な研究の第一歩を踏み出すことができました。

まずは、三重県伊勢市の訪問看護ステーションにご協力をいただき、患者様が普段ご自宅で取り組んでいるリハビリテーションにVRを導入するという挑戦が始まりました。

 

 

研究を進める中で私たちの活動に共感してくださる輪が広がり、現在では伊勢市に加えて四日市市、松阪市など県内3市町4つの医療施設にまでご協力いただける体制となりました。

皆様からいただいたご支援が、着実に地域での連携という形になっていることを、大変心強く感じています。

 

 

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【リハビリテーションへのVRの導入】

クラウドファンディングで購入させていただいたVR機器を使って、リハビリテーションを受けられる患者さん。

多くの方にご協力いただき、痛みや心電図、ストレスなど様々なデータの収集を開始しました。

 

 

 

 

そして、皆様のご支援が実を結び、第13回日本リハビリテーション栄養学会では、私たちの研究報告[2]が「優秀演題賞」を受賞するという栄誉にあずかりました。

 

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【第13回日本リハビリテーション栄養学会学術集会】

優秀演題賞に選出いただき、船尾が表彰状をいただきました。

 

 

 

 

さらに、在宅患者さんのリハビリテーションにVRを導入するための計画や手順をまとめた「プロトコル論文」[3]と、実際にVRが患者さんの痛みを和らげる可能性を示した「原著論文」[4]の2本が、国際的な学術誌に掲載されるに至りました。

 

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【プロトコル論文と原著論文】

在宅患者さんの訪問リハビリテーションにVRを使用した際の痛みを測定したところ、

リハビリテーションに伴う痛みが、VRを使う前と比較して小さくなる可能性が示唆されました。

 

 

 

こうした一連の活動は、私が所属している三重大学医学部の中でも「将来性のある研究」として高く評価され、今年度の医学部研究フェスティバル(リンクは昨年の様子です)の看護部門の研究テーマとして第1位の表彰を受けることができました。

 

 

皆様からのご支援がなければ、決してここまで辿り着くことはできませんでした。

応援いただいたお一人おひとりに、チーム一同、心より深く御礼申し上げます。

本当にありがとうございました。

 

 

私たちの道のりはまだ半ばであり、ご自宅で痛みに苦しみながらも、なかなか手を差し伸べることが難しい方々が大勢いらっしゃいます。

私たちの研究も、まだまだ一部の患者様にしかお届けできていないのが実情です。

 

 

しかし、今後も歩みを止めることなく、引き続き効果的なVRの使い方や、コンテンツの選択など、研究をさらに深めていきたいと考えております。

痛みを抱えるすべての方が、前向きにリハビリに取り組める未来を目指し、これからも邁進してまいります。

 

 

最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。

今後とも、私たちの活動を温かく見守っていただけますと幸いです。

 

 

三重大学大学院医学系研究科 バーチャルリアリティ(VR)研究チーム

船尾 浩貴

 

 

 

[1]  Funao H, Tsujikawa M, Momosaki R, Shimaoka M. Virtual reality applied to home-visit rehabilitation for hemiplegic shoulder pain in a stroke patient: a case report. J Rural Med. 2021;16(3):174-178. doi:10.2185/jrm.2021-003

 

[2] 船尾浩貴, 辻川真弓, 川本英嗣, 百崎良. バーチャルリアリティ(VR)を利用した訪問リハビリテーションによる疼痛緩和効果:慢性疼痛患者を対象とした前後比較試験.  リハビリテーション栄養. 2024 April; 8(1):165-166.

 

[3] Funao H, Momosaki R, Tsujikawa M, Kawamoto E, Esumi R, Shimaoka M. Virtual Reality-Applied Home-Visit Rehabilitation for Patients With Chronic Pain: Protocol for Single-Arm Pre-Post Comparison Study. JMIR Res Protoc. 2024;13:e58734. doi:10.2196/58734

 

[4] Funao H, Momosaki R, Tsujikawa M, Kawamoto E, Esumi R, Shimaoka M. Application of Virtual Reality to Home-Visit Rehabilitation for Patients With Chronic Musculoskeletal Pain: A Single-Group Pre-post Comparison Study. Cureus. 2025;17(3):e80386. doi:10.7759/cureus.80386

ギフト

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