叶匠壽庵さまで開催して頂いている販売会へ行って参りました

プロジェクト開始からまもなく２週間が経ちます。

たくさんのご支援を頂き本当に有り難うございます。また暖かいメッセージを読ませていただき、皆さまが私たちや輪島塗を想って下さってるお気持ちがうれしく、励まされております。

 

引き続き、焼け残った店舗の片付けをしています。

大部分の在庫は木造倉庫にあり焼失しましたが、在庫防火扉を閉めていたおかげで、４階建ての店舗の2〜４階は奇跡的に火が入らず、１割ほどの商品は幸い焼失を免れました。

しかし中は散乱し煤だらけで真っ黒、雨漏りも日に日にひどくなり、残った商品を搬出するにも到底人手が足りませんでした。

 

どうしようもなく困っていたところ、先日、現状を知った創業当時からのお付き合いで当店の器を使って下さっている老舗和菓子屋の叶 匠壽庵さまが、輪島まで助けに駆け付けてくださいました。

 

こちらは叶 匠壽庵の皆さまが、危険な建物内で作業して下さり、商品の搬出を手伝って下さった様子です。

 

 

ありがたいことに、焼け残った商品の買取や、販売会の場までご用意して頂きました。

ただいま、叶 匠壽庵さまの美しい里山「寿長生の郷（すないのさと）」（滋賀県大津市）にて販売会をしていただいており、先日は会場でお客さまをお迎えさせていただきました。

 

 

私も父も、お客さまとお話しする機会は震災後初めてでした。

塗りのご説明をしたり、震災のことをお話ししたり、励まして下さったり・・・

直接お話をすることができて、とてもありがたかったです。

 

 

会場では、火災を免れ煤がついたままの漆器や、焼け残っていた漆の軽量器などの道具、被災地を撮影した動画なども展示していただいており、震災の様子をより具体的に感じていただける展示となっています。

 

 

 

寿長生の郷では、3月２０日まで梅まつりが開催中です。

遅咲きの梅がまだまだ見頃で、まもなく春を迎えるのどかな里山に、やわらかい梅の花が美しく彩を添えています。屋台も立ち並び賑わっています。

どうぞこちらの梅まつりもお楽しみにお越し下さいませ。