胆振東部地震被災地にブックシャワーを設置

昨年９月の北海道胆振東部地震によって、壁や窓が揺れや土砂崩れなどで破れた家屋が多くあります。そこから吹き込んだ雨風などで深刻な傷みが生じた蔵書が運び出されていますが、すでにうっすらとカビが浮いたものも現れています。

先般、当会の事務所に数十冊が持ち込まれ、本会が所有する書籍消毒機（ブックシャワーと呼ばれています）で消臭やカビ菌の低減、乾燥などの処理を実施しました。

その後、かねてから当会が訪れている図書施設から、このブックシャワーの貸し出しの要請があり、先日、設置に行ってきました。梅雨明けまでお貸しする予定です。

多くの書架が倒壊するなど、著しい被害を受けた同館は、まだ再開できず、蔵書の傷みも現れています。また、災害ボランティアが、地域の方々の「蔵書のレスキュー」を始めており、それらの修復の際にもブックシャワーが役立つ予定です。