【最終日】遊就館の歴史 第4章「戦争と展示：動乱の時代と遊就館の変貌」

 この度は靖國神社の遊就館改修のクラウドファンディングへお力添えを賜りましたこと、厚く御礼申し上げます。

 

本クラウドファンディングも本日23時で終了となります。現在、ご支援いただいている方は2,000人を突破し、支援総額は4,700万円を超えました。ご支援してくださっている皆様、シェア・拡散してくださった皆様のご協力のおかげです。本当にありがとうございます。

 

今回は開戦前後からの動乱の時代の遊就館をご紹介します。

 

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遊就館の歴史 第4章「戦争と展示：動乱の時代と遊就館の変貌」 

 

｜開戦前後の遊就館

 

遊就館が再建された前年の昭和6年に満州事変が勃発、さらに上海事変が起こり、時代は緊張を孕んでいました。このような状況下で再建された遊就館は、当然ながら最近の事変に即応しており、新合祀祭神の遺品や事変における戦利品、新兵器などが展示されました。昭和9年には、隣接して国防館も建設され、以後、さまざまな展覧会が開催されました。また、遊就館で開催された展覧会はその後、各地方を巡回し、小学校や公会堂、百貨店などを会場に「遊就館特別展覧会」が行われました。

 

再建当初の昭和7年度には「満州上海事変記念品展覧会」「兵制60周年記念展覧会」が開催され、この年の年間参観者は55万人を数えました。さらに、「支那事変展覧会」が行われた昭和13年度には、年間入場者数が143万人に達しました。昭和16年度には「創立60周年記念明治維新以降武備変遷展覧会」などが開催され、年間202万人の入場者がありました。

 

「遊就館年報」には、展示品の異動や展覧会の開催、列品の貸出、受贈図書、職員の人事などが詳細に記されていましたが、昭和17年度以降は発行されなくなったようです。

 

｜遊就館の閉館

 

昭和20年5月の空襲では、大ホール周辺の展示室が被害を受け、別館が焼失しました。これにより蔵書や幕末以来の貴重な絵画類を失うことになりました。終戦後の昭和20年9月11日、「遊就館令」が廃止され、国立の軍事博物館として64年間にわたって続いてきた遊就館の業務は停止しました。同年末には、国防館を含む遊就館の施設や陳列品がすべて靖國神社の管理下に移されました。

 

その後、曲折を経て建物は占領軍に接収され、富国生命保険相互会社の本社事務所として昭和55年まで使用されました。その賃料は、戦後再出発する靖國神社にとって大きな財源となりました。

 

 

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クラウドファンディングは本日23時まで。最後まで温かいご声援を何卒よろしくお願い申し上げます。