東海ｸﾗｲﾏｯｸｽｼﾘｰｽﾞ2022　終了の報告と教員からのﾒｯｾｰｼﾞ

皆様からの多大なるご支援のおかげ様を持ちまして、東海クライマックスシリーズ2022は無事終了いたしました。ここに改めて御礼申し上げます。

 

国立大学法人東海国立大学機構名古屋大学　大学院工学研究科　航空宇宙工学専攻　原進教授よりメッセージを頂いております。

 

「岐阜と名古屋の両大学から参加した学生、ご支援いただきましたクラウドファンディング出資者各位、大学、企業、学会、地域等のさまざまな立場のみなさま、会場やオンラインでご観覧いただきました多くのみなさま、そしてスタッフとなっていただいた多くの教職員のおかげで、２回目となります東海クライマックスシリーズ（東海CS）2022が大成功を収めたことについて、心より感謝申し上げます。

 

東海CSの醍醐味は、両大学で何気なく行われている飛行ロボット設計製作の体験型授業参加者が、本人たちも気づかぬ内にモノづくりに熱中し始め、いつしか何機も試作を重ねて生み出された最終機体を携えて、全国のみなさまがご覧いただく大舞台でその力をお披露目できる一連のプロセスにあります。最後の大舞台の素晴らしさは今行われているオンライン後日配信をご覧いただくことで十分に味わっていただくことができます。

 

東海CSは、岐阜大学と名古屋大学の法人統合によって日本で初めて発足した複数大学を運営する国立大学法人「東海国立大学機構(Tokai National Higher Education and Research System: THERS)」のスタートとともに誕生しました。東海国立大学機構は多くのメディアで紹介されているように、世界最高レベルの研究成果を生み出し人類の未来に貢献できる研究拠点、東海を始めとした地域社会の幸福な発展に資するための膨大な知な結集させた教育拠点を目指していると理解しています。しかし、20代前半の若い大学生にとって、そのような崇高な目標に参加するための最初の一歩はどのように踏み出せばよいのでしょうか？

 

９月２２日東海CS当日、その一番最後に撮影されたスナップ写真をご覧ください。残念ながらこのシーンはオンライン配信ではご覧いただけません。東海CS全てのプログラムが終了した後、この日が初対面の岐阜大学と名古屋大学の参加学生が自然に会場の一角に集まり、一つの機体のまわりに車座になって、お互いの知識経験を持ち寄った濃厚なディスカッションを始めています。そして会場撤収時間の掛け声がかかるまで続きました。たとえば運動部の大会の後などであれば、他校のメンバーと歓談することも多いでしょう。でも飛行ロボットは彼らが３年生や４年生の時、何気なく選択した授業の一テーマに過ぎません。何気なく出会ったテーマ、その時からわずか１、２年で本格的なディスカッションが展開できる ―そのようなプロセスを提供して、若い学生の皆さんに大いに楽しんでもらう― これこそが崇高な目標を掲げる拠点の第一歩にふさわしいと私たちは信じています。It’s THERS. このシーンこそが東海国立大学機構です。」

 

 

国立大学法人東海国立大学機構名古屋大学 大学院工学研究科 航空宇宙工学専攻

教授　原　　進

 

東海クライマックスシリーズ2022が終了した後の参加学生

（左下から右回りに: 岐阜大生、岐阜大生、岐阜大生、名古屋大生、名古屋大生、岐阜大生、岐阜大生）