古民家あるある・・・

雨漏りです。

早朝、凄い雨音と雷鳴が鳴り響き飛び起きました。

しばらくして家の中で「バタバタ」音がします。音をたどると雨漏りを発見！
バケツを置こうかと思いましたが、置けるような場所ではないので諦めました。

外の様子は

こんな感じ、縦樋が詰まっていて瓦を川のように雨が走っています。瓦は100年以上前の瓦のままのようなので寿命がきているようです。

調査が完了しないと修繕も出来ません。

古民家修繕は2種類あって、今の生活にあったリノベーションを行うもの、昔の姿を保存するためのリノベーションを行うもの。

当プロジェクトは後者の昔の姿を保存するためのリノベーションを計画しています。
今はもう、立てられることのなくなった「水屋建築」は治水の歴史と知恵の結晶です。何分、この家は大きいため個人での維持は非常に難しいです。そしてこの建物が少しでも後世へと伝えるには「稼ぐ家」にしなければ存続が出来ません。一人でも多くの木曽三川の治水の歴史と知恵を見て触って感じてもらうためにもこの家が自立してくれるようにしなければなりません。

明治の木曽三川分流工事の際、移築された推定築250年の尾張築最大級の水屋建築の古民家。
河川氾濫や大雨の季節を迎えました。おだい　旧水谷家は何故、広大な敷地に主屋だけでなく、離れ、納屋倉、道具倉、長屋門など敷地内全ての建物を避難設備でもある水屋建築を建てたのか。

一人でも多くの村人の避難所として解放するために作ったのかもしれません。お隣の岐阜県海津市にも水屋建築の建物はチラチラとあります。貧しい小作の人たちは水屋建築の建物には住んでおらず洪水の度に人工的に高く作られた場所や避難施設として作られた本阿弥新田助命壇に逃げるしかなかったようです。

それからすると　おだい　旧水谷家　は村民をどう思っていたのかが解るかと思います。