抜けられない貧困(その9)

あまりにも敷居が高い現地医療

貧困世帯の人々にとって、医療の問題はあまりにも深刻です。

 

例えば、本クラウドファンディング支援対象のハイナンちゃんのお父さん。

言葉は通じませんが、真心がしっかりと伝わっていることを感じられるお人柄です。

しかし、彼の目の病気は、一向に治りません。

 

目に細菌が入り、そのまま膿となって残っています。

 

プノンペンの大きな病院で、切開・切除の手術を行う必要があります。

 

もちろん、彼にその医療費を支払う生活のゆとりはありません。

 

 

こちらは、同じ村に住むご婦人。

 

おばあさんと子ども２人で暮らしていますが、仕事ができないため、明日の食べ物にも困っています。

しかし、それ以上に問題なのが、彼女の体はがんに侵されています。

適切な医療を受けることなく、放置した結果、このような状態にまでなっているのです。

 

お金がなくて、医療を受けることができない。

 

カンボジアでは、このような人々が大勢います。

 

この事実をカンボジア国内のSNSを用いて、呼びかけたところ、このご婦人には、少しずつ寄付が寄せられています。

 

今月末に彼女の家庭を食糧支援に訪問する予定でおります。

 

 

ところで、皆さんは、Beat Richnerという方をご存じでしょうか。

 

この方は、スイス生まれで、カンボジアの子どもたちの医療の無償化に尽力された方です。

 

彼が当時、乳幼児の死亡率が高かったカンボジアの医療事情を世界に紹介したところ、世界各国から支援金が届けられました。

 

そして、彼は、カンボジアで医療活動の輪を広げたのです。

 

シェムリアップ州のジャヤヴァルマン７世病院で、彼の墓石を見ることができます。

こういう立派な方の功績に触れるたびに、私も教育支援の分野でもっとできることを増やしたいと思うのです。

 

私は、医療の分野での貢献はできませんが、医療を受けさせてあげるためのサポートはできます。

 

これらのお二人とシリーズ３でお伝えした肢体不自由のThainaちゃんのサポートを行うつもりです。

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