佐藤晴彦先生遺著『近世漢語の新研究』の刊行
佐藤晴彦先生遺著『近世漢語の新研究』の刊行

寄付総額

2,610,000

目標金額 5,700,000円

寄付者
187人
募集終了日
2024年12月30日

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2024年10月30日 16:53

プロジェクト30日目

このプロジェクトも三分の一を経過しました。本日もご支援をどうもありがとうございます。

『近世漢語の新研究』第一章「『三言』における馮夢龍の創作」第二節「『古今小説』編」の1.2.2「『古今小説』における馮夢龍の創作(改稿)―言語的特徴からのアプローチ」の冒頭部分は以下の通りです: 

 

 はじめに
 筆者は、馮夢龍が編纂した『三言』120 篇の各作品の成立時期を言語の面からアプローチしてきた。まず新旧『平妖傳』を比較することにより、40 回本『平妖傳』(新本)の増補部分こそ、増訂者馮夢龍の言語的特徴が反映されているという観点から、馮の言語特徴を抽出した。そしてそれを根拠として『古今小説』(以下、『古今』と略称する)の検討をおこなった。その際、判断の基
準となる鑑定語がやや少ないことを痛感し、再度、新旧『平妖傳』の比較を行い、鑑定語を相当ふやした。さらに鑑定語を補強する意味から、『清平山堂話本』『熊龍峯小説』(以下、それぞれ『清平』『熊龍』と略称する)と『三言』の比較をおこない、『平妖傳』の場合と同じ方法で馮夢龍の言語特徴を抽出した。そしてこのように基礎を固めなおしたうえで、『警世通言』『醒世恒言』(以下、『警世』『醒世』と略称する)の検討をおこなったのである。
 従って、『三言』全篇に対する検討はすべて終わったものの、上に述べたように、判定の基準となる鑑定語が、『古今』と『警世』『醒世』とでは大きく異なるという結果をまねいてしまった。これではどうもバランスを欠き、均質なものを根拠とした結論とは言い難い。そのうえ、『古今』を検討した際、鑑定語が少なかったため、判断を下すことができず、馮夢龍の創作か否かの決定を欠いた巻が多く残され、そうしたことがずっと気にかかっていた。
 そこで筆者の『三言』に対する検討を均質なものとし、かつ、『三言』に対する区切りをつけるため、もう一度『古今』をとりあげ、『警世』『醒世』を検討したのと同じような基準で、『古今』を検討することにした。鑑定語が前稿と異なるわけであるから、結論にも若干変化があるかも知れないが、前稿よりきめ細かな検討をしたうえでの結論であるからやむをえない。

引き続きご支援をよろしくお願いします。

ギフト

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