プロジェクト44日目

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『近世漢語の新研究』第一章「『三言』における馮夢龍の創作」第三節「『警世通言』編」の1.3.3「『警世通言』各巻の成立をめぐって―Hanan氏説の検討」の冒頭部分は以下の通りです：

　はじめに
　P.Hanan 1973 は、これまでにない精緻さをもって、150 種にものぼる所謂「話本」各作品の成立期、作者、構成について体系的に解き明かしたものとしてその功績は極めて大きいと言うべきである。それは該書が出版された後、Y.W.MA 1974、D.E.Pollard 1975、A.W.E.Dolby 1976、André Lévy  1976 などの書評があいつぎ、なおかついずれの評者も高い評価を与えているところからも理解できよう。たとえば Y.W.MA 1974 では、
　　This reviewer believes that unless someone can come up with a whole set of alternative thesis, methods, and findings, and present his ideas with a comparable thoroughness and zeal, this research will not have to be done again.
のような高い評価を与えている。また王秋桂1979 でも、
　西方致力於研究中國短篇小説的學者不少。較早有捷克的 J.Pru○ šuk…，英國的 C.Birch…，美國的  J.L.Bishop…。較近有法國的 A.Lévy…，和荷蘭的 W.L.Idema…。但成就最大的還是屬韓南先生，尤其是他後來出版的 The Chinese Short Story：Studies in Dating, Authorship, and Composition 
(Harvard University Press, 1973) 一書可以説把短篇小説的年代、作者和撰述問題作了一個總結。…韓南先生論學、態度謹巌，不輕信傳統看法。…
　と述べ、非常に高い評価を与えている。そしてこれらは決して過大な評価ではなく、これまでおよそ60 年近くの間、さまざまな角度から論じられてきた「話本」を巡る問題に対し、まさに“ 總結” をなしたという意味で、今後の研究により一層の影響を与えていくことになろう。

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