収穫とあわせて、来年の苗木づくりを進めています

　皆さま、ご支援をいただき誠にありがとうございます。黒姫和漢薬研究所の狩野 森です。

 

9月の収穫もいよいよ最終盤となりました。甘茶の収穫と同時に進めているのが、来年の挿し木に備えた苗木づくりです。今年は約1万株の苗を準備することができました。

 

 

葉をこいだ茎を節ごとに短く切り揃え、水につけて保水したのちに仮植えを行います。仮植えから2週間ほどで芽が出始めますが、この「活着率（根付く割合）」を高めることが最大の課題です。

 

数年前までは活着率が2割ほどでしたが、昨年は5〜7割、そして今年は8割を超える成果を得ることができました。改善の大きな要因は「時間」です。収穫してからどれだけ早く苗に仕立てるかが、活着率を左右することが分かりました。

 

今年は、

• ・例年通りの「1本ずつ植える方法」

• ・20本を束にして輪ゴムで留め、束ごと植える方法

• ・プランターにまとめて植える方法

 

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の3パターンを試し、いずれも8割以上の活着に成功しました。特に束で植える方法は、提携農家の杉山さんに教えていただいたものです。

 

作業性やその後の移植のしやすさから、今後のスタンダードになりそうです。

 

 

甘茶栽培は全国的にも担い手が少なく、確立された栽培方法はまだありません。

農家さんごとに工夫を重ねながら続けているのが現状です。私たちも試行錯誤を重ね、より良い方法を確立し、多くの人が甘茶栽培に挑戦できる未来を目指しています。

 

 

 

これからも収穫だけでなく、苗木づくりや栽培技術の向上にも力を入れていきます。

 

引き続きのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

 

株式会社黒姫和漢薬研究所
狩野 森