（２）睡眠の現状

「全国学力・学習状況調査　報告書」：文部科学省（2013）によると、公立中学生では平均の睡眠が6.5時間以下の生徒は携帯を持っていない人13％、携帯、スマホを持っている人47％との結果がでています。

 

これは大いに問題です。

睡眠時間が短いほど、特に就寝時刻が遅いほど、訴える「不定愁訴」の数が格段に多くなることがわかっています。

また、朝食を採らなかったり、抜いたりという率が若干高くなっています。

 

では、睡眠不足の子供にはどんな影響があるのでしょうか？

 

生理的な影響としては、

・日中での眠気や集中力・注意力の低下

・イライラ

・成長ホルモン分泌量の減少

・血流低下による基礎代謝の低下

・食欲を抑制するホルモンの減少　　などがあります。

 

さらに、この生理的な影響を受けて

・学習障害、成績の低下

・多動、衝動行動

・背が伸びなくなる、筋肉や骨の発達が遅れる

・風を引きやすくなる（免疫力の低下）

・太りやすくなる

・記憶力に影響をあたえる

ということがおこります。

 

さらに将来、若い頃の睡眠不足が数十年後の記憶力の低下（認知症の発症）をもたらす可能性があります。

 

子どもたちは、イライラややる気のなさが睡眠不足からきていることに気づかず、苦しんでいます。親たちのそんな子どもたちを見て心を痛めています。

 

スッキリした朝を迎えて、みなさんの苦しみが少しでもなくなるよう頑張ります。