近江鉄道ED314保存活用プロジェクトー解体危機からの救出!

支援総額

5,805,000

目標金額 5,000,000円

支援者
408人
募集終了日
2019年11月29日

    https://readyfor.jp/projects/BGUED314ohmitetudo?sns_share_token=&utm_source=pj_share_url&utm_medium=social
    専用URLを使うと、あなたのシェアによってこのプロジェクトに何人訪れているかを確認できます
  • Facebook
  • X
  • LINE
  • note
2019年10月13日 00:56

近江鉄道活性化の取り組みを通じて

 最近、「鉄道を研究しています」と言うと、「テツ(鉄道ファン)だったのですか?」という質問を受けることが増えた。実は今、私が代表を務めている「びわこ学院大学地域調査プロジェクトチーム」は、20175月に私のゼミ生を中心に学生有志たちが結成したものである。ただし鉄道サークルではなく、大学のゼミの研究テーマ、大学教育・研究の一貫として活動をスタートした。最初に手がけたのは「近江鉄道の活用による地域活性化」の研究プロジェクトであった。

 

 東近江市内には近江鉄道の駅が13ある。そのうちのひとつである「大学前駅」は、本学のキャンパス内にあると言っても過言ではない(徒歩30秒!)。授業中に外をみると、教室からにぎやかに広告がラッピングされた車両が「ガチャコン、ガチャコン」と走っている姿が見える。この近江鉄道は、多くの学生にとっての大事な通学の足であるだけではなく、地域住民の日常生活の移動にも欠かせない存在である。

 しかし近年、沿線地域は車での移動があたりまえの社会になり、近江鉄道の利用客は激減、路線縮小や廃止などのニュースがたびたび聞こえてくるようになった。「どのようにすれば近江鉄道の存続が安定し、沿線地域の活性化にもつながるのだろうか?」この切実な問いに答えるために、これまで学生とともに近江鉄道が抱えているさまざまな問題を調査し、近江鉄道の活用による地域活性化の道を模索しつづけてきた。

 この問いは多くの人々にとっても共感を呼ぶものであったらしく、活動の輪が次第に広がっていった。そしてプロジェクトチームだけではなく、他講義の受講生や東近江市都市基盤整備課、滋賀県交通戦略課、近江鉄道株式会社、沿線の企業や住民とも連携するようになり、季節ごとにフィールドワークを何度も実施し、本学の全学生を対象としたアンケート調査も実施した。

 

 

 

 2018年には、環びわ湖大学・地域コンソーシアム「大学地域連携課題解決支援事業」の研究プロジェクトとして「近江鉄道の活用による地域活性化」が採択され、2019年には東近江市からの委託を受けて、沿線の住民や利用客を対象とした「万葉あかね線の利用状況」に関する大規模なアンケート調査が実現した(これらのデータは東近江市のオフィシャルデータとして公開予定)。学生たちは研究成果を日本「地域鉄道活性化フォーラム」、「環びわ湖大学・地域コンソーシアム」などの大舞台で堂々とプレゼンテーションを行った。これらの研究成果が優れているとして、びわこ京阪奈(仮称)鉄道建設期成同盟会にて優秀賞、研究発表のベストポスター賞を受賞、プロジェクトはテレビや新聞などで度々、取り上げられた。

 

 

 また、大学祭に合わせて企画した沿線の美を集めた写真展「近江鉄道十三景in東近江」は好評に付き、学外からもオファーを受けて、初詣でにぎわう太郎坊宮など、これまで計7ヶ所で開催され、3冊の写真集(非売品)を制作した。

 

 

 さて、プロジェクトチームは新たな地域のお宝も発見した。スクラップにされようとしていた大正時代の電気機関車ED314である。この保存活用の費用を捻出するために任意団体を立ち上げて、クラウドファンディングを進行中である(現在、寄付者110人、130万5000円、達成率26%)。一見、ボロく見えるのかもしれないが、この電気機関車には日本の近代産業遺産としての大きな価値がある。クラウドファンディングによりうまく保存が成功すれば、その価値がわかる人々がやってきて、沿線の観光資源として地域活性化に貢献することが可能となるだろう。

 

 

 

 また現在、滋賀県、東近江市、近江鉄道と連携して「地域公共交通を維持確保していくためのモビリティ・マネジメント」研究プロジェクトが進行中である。このプロジェクトでは、地域の小学生へ公共交通学習を行なっている。要は、普段は親の車で移動し慣れている子供たちにバスや近江鉄道の乗り方や楽しみ方を教え、「子テツ」を育成するための企画だったりする。

 

 

 こうして、ゼミ生有志からはじまった地域調査プロジェクトチームは、地域の産官学を巻き込んだ大きなうねりとなった。さまざまな活動を通じて学生たちは経験と実績を積み、ひとまわりもふたまわりも大きくなって自信をつけてきたようだ。そして、今やプロジェクトチームのメンバーたちも立派な「テツ」の仲間入り、東近江市とガチャコンに愛着を抱くようになった。昨年はビア電やワイン電、地酒電など、季節ごとに開催されているイベント列車にも「皆勤」し、季節の風物詩としての「飲みテツ」の楽しみ方を学習した次第である。(プロジェクト代表 パン ジュィン )

 

リターン

1,000


お気持ちコース

お気持ちコース

 このプロジェクトにご協力いただける方はこちらへのご支援をよろしくお願い致します!
 感謝のお気持ちとして、お礼状を配送させていただきます。
写真提供:辻 良樹

申込数
88
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年2月

3,000


お気持ちコース

お気持ちコース

 このプロジェクトにご協力いただける方はこちらへのご支援をよろしくお願い致します!
 感謝のお気持ちとして、お礼状を配送させていただきます。
写真提供:なかむら義宣

申込数
44
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年2月

1,000


お気持ちコース

お気持ちコース

 このプロジェクトにご協力いただける方はこちらへのご支援をよろしくお願い致します!
 感謝のお気持ちとして、お礼状を配送させていただきます。
写真提供:辻 良樹

申込数
88
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年2月

3,000


お気持ちコース

お気持ちコース

 このプロジェクトにご協力いただける方はこちらへのご支援をよろしくお願い致します!
 感謝のお気持ちとして、お礼状を配送させていただきます。
写真提供:なかむら義宣

申込数
44
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年2月
1 ~ 1/ 27


最近見たプロジェクト

もっと見る

あなたにおすすめのプロジェクト

注目のプロジェクト

もっと見る

新着のプロジェクト

もっと見る