【CACI物語：保護犬 ②「はち」】

 

 

愛護センター経由で、ポインターの子犬が生まれ里親探しをしてもらえないかとのお話が入りました。しかし、急遽、飼い主さんが手放すのを拒んだ為、その話はなくなりました。

 

それから2年経ったある日のこと、15頭を抱えたご家庭が生活に支障をきたした為、保護の要請が入ったのです。

日頃、お世話をしている飼い主さんが病気となり、世話ができなくなり。ご家族からの相談でした。

 

行政と、ご家族と話し合いを続けていくうちに、なんと2年前に相談を受けたポインターのご家庭だと判ったのです。あのとき、手放していたならば、このような悲劇は起こらなかったでしょう・・・。

 

犬舎も整い、たっぷりと広い庭には、犬用に特別な砂が敷き詰められていました。

しかし、どの犬もガリガリでした。

 

その中の1頭が「はち」です。

 

▲ 保護当時の「はち」

 

以前は品評会に参加していた「はち」、脚側で歩くこともできます。

その歩き方の優雅なこと！

長い手足を綺麗に動かし、軽快に歩きます。

コマンドには従い、散歩も上手。

 

はち専用のスペースには肉厚な毛布に包まれ、心地よさそうに眠りにつきます。

 

残念なことにＣＡＣＩが保護する以前に、関節炎を患い、庇って歩いているうちに足が変形していました。

 

それでも日常生活は大丈夫！　問題はありません。足をガードするサポーターを着用させてはみたのですが、歩くときに違和感を感じるらしく、歩くことを躊躇してしまいます。足にあまり負荷のかからないような地面でしたら、嬉々として楽しんでいます。

 

保護された当初よりも、表情に柔和が増してきました。

性格は素直で温厚。とても優しい甘えん坊！

新しい温かいご家庭に迎え入れらえるその日を、待ち望んでいます・・・。

 

 

ポインター　はち

12歳　　約27㌔

オス・去勢済

フィラリア陰性　　ワクチン済

狂犬病・マイクロチップ済み

平成29年3月胃捻転のため手術しました。

胃固定しています。

 

 

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