【CACI物語：保護犬 ③ 「チャーリーｂ」】

 

愛護センターに収容されたブリタニー・スパニエル、チャーリーｂ

 

フィラリア強陽性のため心臓が肥大しており、いつ倒れてもおかしくない状態。

 

思いっきり走りたいでしょうね。

 

どんなに気をつけても、防げない病気はたくさんあります。

でもフィラリアは、月に一度薬を飲ませるだけで防げる病気。

 

薬を服用しながら、様子見です。

命の危険は、日々ついて回り、とにかく投薬治療しか今はできません。

 

私たちにできることは、体調に気を配りながら、

チャーリーｂが安心できる、ほんの少しでも楽しいと思える、暮らしをさせてあげること。

 

１日でも長く生きられて、楽しい日々を過ごせるようにしてあげたいと思いながら、

虫の数も“1匹”でも減りますように！　と祈っています。

 

お散歩のとき、突然心臓が止まり、数十秒するとまた動き出します。

いつ止まっても、おかしくないチャーリーbの心臓。

しばらく休めば、すっくと立ち上がり、また歩き出します。

 

散歩なんて危険きわまりない。

だけど…生かすために散歩もしないなんて・・・・

 

お散歩したい！とゲージから出てくるチャーリーｂ。リードを見ると大喜び！

チャーリーbのお散歩は、倒れたときのために二人がかり。

お散歩は15ｍ歩くと動けなくなることが多く、倒れてしまうのです。

 

チャーリーb、今日も嬉しそうに歩きます。

 

みんなからおやつをもらったり、撫でてもらったり

楽しそうな姿を見ることができるようになりました。

 

 

今日も生きたね！　そして今日も無事に終わった・・・。

明日も無事で生きてくれますように！

そう願いながらシェルターの１日が終わります。

 

ヤギミルクを飲ませてあげたら大喜び！

フードにかけてあげても　喜んで食べるようになりました

 

お腹の腫れが気になり、病院に行ってエコー検査。

とうとう腹水が溜まり始めたみたいです。

こんなにも犬を苦しめる「フィラリア症」

治療法も色々あり、完治する犬も大勢います。

 

診察の結果、心臓の状態は

保護した時点より良くなっているそうです。

体重も４キロ増えていました。

しかし、肝臓に腫瘍が発見されました。

 

ただ、肺と気管支は今後も注意が必要で、油断はできません。

フィラリア強陽性による心臓肥大があるチャーリーb。

 

チャーリーｂ、現在までかかった医療費は4か月で約￥98,000

投薬治療費は毎月￥25,000かかります。

 

【チャーリーb】

ブリタニー・スパニエル　オス

16キロ　8歳くらい

フィラリア強陽性による心臓肥大

肺と気管支、要注意

肝臓に腫瘍あり

毎月約￥25,000の要投薬費

 

チャーリーbに残された時間は多くはありません。

安らかな時を与えてくださる、寛大なご家庭を募っています。

 

お問い合わせは ↓

https://centro387.sakura.ne.jp/Foster/SatoForm.html

 

 

 

 

「フィラリア症」

フィラリアとは蚊を媒体として動物に寄生する寄生虫のこと。人間には感染しません。30cmにわたる細長く成長したフィラリア成虫は心臓や肺動脈に巣くいます。

そして、心臓を少しずつ弱め、犬を弱らせて最終的には死に至らしめるという恐ろしい病気です。

毎月のお薬で予防ができる病気です。

フィラリア予防薬は〝予防〟ではなく、感染後に対処する〝駆虫〟です。蚊の活動開始1ヵ月後から蚊の活動終了1ヵ月後までが投薬期間となります。

フィラリアにかかった犬は苦しみながら最期を迎えます。

そうならないために、そうさせないために、確実にフィラリアの予防をしましょう。