くわいビールと６次産業

 

 

こんにちは！見沼ひるま農園の高橋です。 

今日は、くわいビールと６次産業についてお話させていただきます。

 

ご存知でしょうか？「６次産業」とは、農林水産業の１次産業＋食品加工業の2次産業＋流通・販売の3次産業を足した産業を表わす造語です。私も前職の旅行会社に勤めていた際に、日本各地の６次産業化の成功例を目の当たりにし、農家になった際には、絶対にやろうと決めていました。 

 

私の場合は、自前の加工施設を持たず、他の会社に製造してもらう「委託加工」を選択し、くわいを使った様々な商品を作ろうと考えていました。しかし、これが本当に難しい。

最初にトライしたのは、「くわいの煎餅」でしたが、くわいの味を出すことができずに断念。「くわいクッキー」も満足する味に辿りつくまでに２年かかりました。何よりも、「少量生産の農家の加工品に真摯に向き合ってくれ、情熱を持って作っていただける会社を探すこと」が、本当に本当に本当に難しい！ことなのです。 

 

今回、川口ブルワリーさんに作っていただいた「くわいビール」は、加工品の中でも最もハードルが高いものでした。なぜかというと、お酒は「試作品であっても、作った瞬間に税金が発生する」特別な食品だからです。その為、お値段も他の食品に比べて圧倒的に高い。成功するかどうかもわからないのに、作ったら最期、、、。

 

ちょっと大袈裟ですが、飲む瞬間までドキドキでした。以前に飲んだことがある「くわい焼酎」は、あまりくわいの味が残っていなかったので、半信半疑で試飲しましたが、ビールを一口飲んだ瞬間に、衝撃を受けました！くわいの味がして、しかも美味しい。くわいはクセも強く、加工をすると味が出しにくい食材なのですが、このビールは本当に美味しかった。絶対に売れる商品だな、と確信しました。

 

 

コロナの影響ですぐに販売できないのが残念ですが、早く世に出て欲しいと切望しています。６次産業化を通して、もっとくわいのことを知っていただくことが私の願いです。