【クリスマス公演特集】New Sounds in Christmas『サンタが町にやってくる』

 

12月17日開催「ファンタスティック☆クリスマス2024」のオープニングでは、「New Sounds in Christmas」収録の『サンタが町にやってくる』（佐々木邦雄 編）をお届けいたします！

 

青函トンネルや瀬戸大橋、そして東京ドームが完成（いずれも3月）し、美空ひばりが「不死鳥コンサート」を開催（4月11日）した昭和も終わりの1988年。

日本が大きく成長する過渡期であったこの年に、初めて年・第○集のナンバリングの無いNSBシリーズとして「New Sounds in Christmas」が臨時出版という形で発表されました。

 

春に発売されたNSB1988（第16集）ではCD版として2作目、LP版に代わりカセットテープ版が発売されたことにあわせ、同年10月26日発売の「New Sounds in Christmas」も、CD・カセットの2つで発売された数少ないNSBシリーズとなります。

（CD：CZ32-9064・カセットテープ：ZZ28-9064／東芝EMI）

 

本作付属の解説文には、

編曲は“ニューサウンズ育ての親”と呼ばれている岩井直溥はじめ、若手の5人の手によるもの

という記載がありますが、この「若手5人」とは、

・星出尚志
・佐々木邦雄
・小長谷宗一
・森田一浩
・真島俊夫

という錚々たるメンバーで、岩井氏の編曲が4曲、“若手”が各1曲の計9曲を収録していました。

5人ともNSB参加から5年程度なので若手といえなくもない――とはいえ当時アラフォーの――アレンジャーの参加は、NSBシリーズも成長の過渡期であったことが伺えます。

 

本作の収録は1988年8月10日・18日。

2024年8月の平均気温が29度（平均最高気温35.9度）に対し、1988年8月の平均気温が27度（平均最高気温32.9度）。※参考

暦の上では立秋を迎え、今より若干涼しいとは言え、まだまだ夏真っ盛りの8月に収録されたこのクリスマス特集でした。

本作付属の解説文では、

日本の吹奏楽作品にはこのクリスマスにちなんだ出版譜が少なく、演奏会でも「クリスマス特集」等は組めない状態でしたが、（中略）このクリスマス特集の楽譜は演奏技術面でも、従来のニューサウンズに比べ大半が易しく演奏できるように書かれていますから、中学校バンドでも安心して取り組めます。

とあるように、ぜひ多くの皆さんに演奏していただきたい曲集となっています。

 

 

 

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New Sounds in Christmas（1988年）

サンタが町にやってくる／佐々木邦雄 編

※本リンクの「ニュー・サウンズ・イン・クリスマス ～スペシャル・ウィンター・エディション～」は、1988年の9曲に加え、4曲のNSB作品が追加収録された2015年発売の復刻スペシャル盤。

 

 

 

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ファンタスティック☆クリスマス2024

 2024年12月17日（火）

開演19:00（開場18:15）
東京オペラシティ コンサートホール：タケミツメモリアル
指揮　大井剛史（常任指揮者）

共演    沼尾みゆき（歌）、ジェイコブ・コーラー（ピアノ）

https://www.tkwo.jp/concert/others/20241217-christmas.html