アフガニスタンを想う　嶋田英淳さん

 

アフガニスタンを想う

 

ヌンソンサン浜松

代表　嶋田 英淳

 

「10年、ひと昔」というが、もう20年という時が過ぎ去ろうとしている。

アメリカにおける同時多発テロの映像は衝撃的に世界中に発信された。その後、アメリカの軍事侵攻によって新政権の誕生となった。その時にまさかこの私が、アフガニスタンの国を訪問するとは夢にも思わなかった。

 

2007年５月、航空機から見たどこまでも続く砂漠のような荒涼とした風景は今でも私の目にしっかりと焼き付いている。カブールの空港にはターミナルビルらしきものは無く、プレハブ小屋の前でいつの間にか入国審査は終わっていた。それが当時のこの国であった。初日こそ、贅沢な夕食をご馳走になったが、以後の食事は主食の固いパンのみだったような記憶しか無い。本当に貧しい国であることが嫌でも感じられた。

 

カブールからジャララバードへ乗用車で移動し、図書館や小学校を訪問した。タリバン政権時代には女性の教育や社会進出は皆無だったが、新政権下で認められるようになったのである。小学生の女の子にインタビューすると、将来就きたい職業はエンジニアであった。その理由は「破壊されたこの国のインフラ整備のために役に立ちたい。」と答えが返ってきた。その時の子どもたちの目の輝きは、今でも忘れることができない。小学生で国の将来を考えていることに心底感心させられた。

 

この国の荒涼とした風景は、数多くの紛争によってもたらされたものであり、灌漑施設のない土地に農産物は栽培できるはずもない。これといった産業も無く、この国の人々は、ただただ貧しいのである。

再び、タリバン政権となった今、諸外国からの援助も期待できないと国民の生活の維持が心配される。食料、医療、教育、平和。人間が人間らしく生きていくためには、とても大切なものである。同じアジア人、同じ人間として、私たちはこの国の人々に、今、手を差し伸べてあげることが必要なのだろう。

どうかこの国に早く安寧な時が訪れますように。

 

 

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嶋田さん、メッセージをありがとうございます。

 

10月15日が最終日です！

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引き続き応援のほど、宜しくお願いいたします。