11/23　残りたった7日　奇跡のブライダルトレイン｢ちよだ号｣

当プロジェクトの期間中にも色んなご縁や奇跡的な事がありました。

信じていれば、きっと願いが叶うという事でしょう。

 

平成24年11月23日は、私達の結婚式をした日でした。　屋外で…、この時期もう博打です。

でも、前年の11月23日から、奇跡が起きます。

 

457系急行色が、最初で最後の七尾線和倉温泉入線を果たします。

この日も朝から寒かったのを覚えています。

しかも能登は豪雨で朝から七尾線は不通になっていました。

それでも団体列車は決行します。

小松駅に集まった多くのお客様と共に、未だ七尾線不通のまま津幡駅まで来ました。

出発がままならないのではと思った丁度その時、規制解除の無線が運転士席に入り、何事もなかったように、定時に七尾線へ進入。

 

宇野気駅で七尾からの上り発列車が交換する間、緊張しながらも何とか無事に、和倉温泉まで走り切ってほしいと願っていると、列車は再び発車。

この時、営業列車としては今に至る最後の、羽咋駅通過をして軽快に七尾線を走り切りました。

天候は晴れ。　そして小春日和になったという奇跡の日、正に加賀と能登を繋ぐ「かけはし」のヘッドマークに相応しい列車になりました。

 

その時乗務されていた車掌さんのお父さんは、現在のと鉄道の常務になっています。

シャレが効いております。

 

そんな因縁めいた11月23日の翌年2014年に、ボンネット広場で私は結婚式を挙げさせていただきました。

多分、一生に一度です。

この時も前日が雨。

なので、当日の朝までボンネット広場は全く準備も出来ませんでした。

 

 

しかもこの日に合わせて「クラシックカーミーティング＆パレード」を催してしまい、結婚式の準備はホテルスタッフの皆様に丸投げ、新郎はナッパ服でイベント会場に来て下さったクラシックカーオーナーの皆様に接待で、息つく間もない一日の始まりでした。

その中で一番幸運だったのは、天気でした。

この日も、多くの方の思いが、小春日和にしてくれました。

 

人脈と運、これはクハ４８９－５０１保存を発起した際に、上田市の民宿を営まれている「夢ハウスあずさ号」の鈴木オーナーからよく言われた言葉を思い出していました。

様々なご縁を味方に付けて、結婚式にまで大勢の人脈に支えられ、小松市内をクラシックカーパレードまでさせていただいて、車列ごとホテルの式場になだれ込んで、もうハチャメチャにしました。

それでも誰も、怒られもせず無事に笑顔で二次会まで終えさせていただけるなんて、今思っても不思議です。

 

多分、クハ４８９－５０１が持つ「協調」というキーワードが、こんな大それたことをしようとしても、やり遂げられて実績になり、自信になるのだと思います。

だからこれからも、苦しい時は必ずありますが、皆で乗り越えていけるような気がするのです。

どうぞお力添えをお願い申し上げます。