
支援総額
目標金額 3,000,000円
- 支援者
- 22人
- 募集終了日
- 2020年12月30日
ABA(応用行動分析学)とは?その二(スポーツ編)
自閉症やADHD、L.D、ASD様々な症状を抱える児童や育児に悩む保護者のために今、ABA(応用行動分析学)を学んでいます。
ABAは別名【褒める療育】と言われていますが、強化は何も【褒める】だけではありません。その行動の直後に本人にとって嬉しい出来事があれば、どのようなことでも強化子になります。
コンサートやライブも同じですよね。
さらには温泉に行ったら、野生の猿がやってきたり、鳥たちがやってきたり、と…楽しい。何度も同じ場所に行き、野生の猿や動物たちと触れ合い、温泉に入ることを楽しみにするのも【強化子】になります。
強化には二種類あり
ひとつは上記のように積極的にほうび(快)を与える(時には自分で)強化を(正の強化)といい、対して行動の直後に消極的に不快を取り去られることによって、望ましい行動が増えることを(負の強化)といいます。
基本問題
Q
ひどい頭痛がしました。毎回頭痛の度に同じ薬を飲むA君は、タンスの中を探し、薬をみつけて飲みました。安心してぐっすり眠り、翌日には頭痛がなくなりました。これは正の強化でしょうか?負の強化でしょうか?
A
負の強化になります。ひどい頭痛がするときに、頭痛薬を飲むと痛みが和らぎますが、この経験をした人は、それから頭痛が起きるたびに、頭痛薬を飲むようになるはずです。以後、頭痛の時は薬を飲むという行動が増えるのです。
例えば、陸上競技部の監督時代、足が痛むからと言ってむやみやたらにサポーターをしたり、シップやテーピングを貼る選手がいると私は「そんな弱気で、ものばかりに頼ってどうする!」と叱り飛ばした時期がありましたが、これもパフォーマンスが上がっているのであれば、様子を見ることが重要だったなと今更ながらに反省してしまいます。指導者としても未熟であったと思います。
《解説》
上記は別名【消極的強化】とも言いますが、児童や生徒が、望ましい行動を続けたいがための処置なのかを指導者としてしっかりと見極める必要がありますした。もしもこの消極的強化が望ましい行動のための取り組みであれば、結果は元より、この行動をしようとした「生徒の決意」を褒めてあげないといけませんでした。頭ごなしに叱っていては指導者としては失格です。
私が公立中学教諭に成りたての時代は、陸上部の活動中に通りかかったベテランの生活指導の先生や担任の先生が立ち止って、特に身なりや服装について活動中に指導が入り困惑しました。『陸上部の生徒は…形から入る』と指導されてしまいました。競技力の向上のために身に付けている(サポーターやスパイクの色や形)まで学校で限定されてしまいます。(今では考えられませんが。)こういう事例で若い指導者は、生徒の本質を引き出すことすらできなくなってしまいます。私も果たしてどの指導に従えばよいのか?子どものためになるのか等々、当時は本気で悩んでしまいました。
望ましい行動が続く(増やす)ためには、健常児も発達障がい児も同じで、その児童がある行動を起こすためのきっかけとなる要因【因子】強化子を、指導者がきちんととらえることが大切です。まさに児童生徒の理解ですよね。
ABAでは強化子を、望ましい活動の直前に与え、掲げることも大切です。いわゆる【にんじん作戦】ですが、その積み重ねで大きく伸びた選手のエピソードなどを見たり聞いたりすると、人を伸ばすことは、本当に奥が深いなと感じる毎日です。
ではABAが発達障がいの児童を含めて、療育として完璧か。即効性があり、ものすごく効果があるのか、と聞かれると取り立ててすごいという認識で療育や教育にはあたっていません。人が伸びる、よくなる、改善されるというメカニズム…因子には、とかく【徹底した基本的な取り組み】と【積み重ね】が大切なのです。徹底し、努力する、だから改善される。という随伴です。ABAは臨床としてのデータが他の療育方法よりも格段によく、療法から学問としてとらえられるようになったのはこのような理由からです。IQでいうと週に3~5日1時間の療育を積み重ねていくと7~10上がると言われています。100が平均値ですので、7~10上がるというのは本当にすごいことです。それだけに児童生徒を、トータルバランス(のみ)で見ていくのではなく、個性や特技でさらに伸ばしていく療育、教育の在り方が望まれます。個性を尊重し、見つけだす。そして伸ばすという【強化】の方法は、理に叶い、素晴らしい方法だと思います。
それを思うと、イチロー選手の少年時代のエピソードを思い出します。当時のイチロー選手はお父様と毎日バッテイングセンターに行くことが楽しみでした。本当に毎日のように通い「あいつら本気でプロになるつもりか?」と周りに笑われたといいます。上手くなるために毎日通うと決めたイチロー選手を励まし続けたお父様。ボールが当たらなければ励まし、原因を一緒に考え、よいバッティングが出来たときは手放しで褒めるお父さま。バッティングセンターの所長さんが「線が細くお世辞にも上手い選手とは言えなかった」と当時のイチロ―選手の印象を語っています。どんどん上手くなっていくイチロー選手が噂になり、所長さんも自ら見に来たといいます。
イチロー選手の強化子は、「バッティングがうまくなりたい」だけでしたが、そこに「お父さまに褒められる」という強化子が重なります。周りから見ると毎日バッティングセンターに来て「甲子園に行きたいのか?…プロで活躍したいのか?」と見通しばかりを言葉に出しますが、この親子は、基本の基本である「うまくなりたい。」「うまくさせたい。」「お父さんに褒められる。」「息子を褒めたい。」そこにイチローくんなりの純粋さや真っすぐさが、かけ合わさり、あのイチロー選手が作り上げられたのだと思いました。
「正の強化」をお父さまからだけでなく、自らにも課すことができたABAの手法をイチロー選手は自分で実践していたのだと感じました。
リターン
1,000円

子どもたちからのメッセージポストカード①
オールメルほか、障がい者の方々が描いたポストカードに子供たちのメッセージを添えてお返しをさせていただきます。
- 申込数
- 4
- 在庫数
- 2996
- 発送完了予定月
- 2021年4月
2,000円

子どもたちからのメッセージポストカード②
オールメルほか、障がい者の方々が描いたポストカードに子供たちのメッセージを添えてお返しをさせていただきます。
- 申込数
- 2
- 在庫数
- 2998
- 発送完了予定月
- 2021年4月
1,000円

子どもたちからのメッセージポストカード①
オールメルほか、障がい者の方々が描いたポストカードに子供たちのメッセージを添えてお返しをさせていただきます。
- 申込数
- 4
- 在庫数
- 2996
- 発送完了予定月
- 2021年4月
2,000円

子どもたちからのメッセージポストカード②
オールメルほか、障がい者の方々が描いたポストカードに子供たちのメッセージを添えてお返しをさせていただきます。
- 申込数
- 2
- 在庫数
- 2998
- 発送完了予定月
- 2021年4月

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