緊急事態発生！出産がはじまりました。でも・・・

先週、我孫子市役所から連絡がありました。

市内の方から、お腹の大きな猫さんがいる、捕獲をお願いしたい、という依頼が市役所に寄せられ、ねこ友会に連絡がきたのです。

 

ねこ友会には、出産をヘルプできる心強いボランティアさんがいます。

無事に妊娠している猫を保護し、病院で初期医療をした後、このボランティアさん宅に移動しました。

 

背骨がわかるほどガリガリに痩せた猫さんでした。移動後、すぐに出産がはじまりました。

 

 

 

12時間たってようやく出産。

しかし、生まれてきた子は、5匹とも30g～40gの超未熟児でした・・・。

とても残念で、悲しいことに、生きられる命ではありませんでした。

 

ママ猫さんは、人に慣れているため、このまま保護に切り替え、１ヶ月間は療養することになりました。

名前を桜子（さくらこ）と名付けました。

 

出産から一夜あけ、疲労感強い桜子ですが、無事にごはんを食べだしました。

良かったね、と一息ついたのですが、その後も状態は安定せず、近くの病院へ診察に。

レントゲンの結果、子宮内に胎児が一匹取り残されていることが判明しました。

緊急に手術する必要があるということで、急遽協力病院である埼玉のいながき動物病院に搬送することになりました。

 

 

病院で子宮摘出手術を終えた桜子。

今は無事に我孫子のボランティア宅に戻ってきています。

お腹にマンソン裂頭条虫がいましたが駆虫は体調が落ち着いてからとなりました。少量ですが、ごはんも食べだしました。

 

 

出産から産後まで、難しい状態の桜子の出産を助け、必死で見守り、ケアくださったボランティアさん。

緊急搬送で、車で片道1時間の距離を走ってくださったボランティアさん。

本当にありがとうございました。

 

今回、残念ながら救えなかった小さな命。

保護活動をしていると、本当に悲しい、くやしい、やりきれないことにも遭遇します。

それでも、一つでも多くの命を救いたい。命を救いたいと願う優しい人たちの思いを無駄にしたくない。

 

小さな兄妹たち、虹の橋の向こうで仲良く遊んでるかな。