ニコルが日本人として森をつくったワケ

日頃より、あたたかいご支援心より感謝申し上げます！

私たちのこの挑戦も残りあと１日。

最後の最後まで一人でも少しでも多くの方と共にこのアニメを世界に届けたいと思っています。

引き続き最後まで応援どうぞよろしくお願い致します。

 

 

本日は、改めて日本の自然と日本人をこよなく愛したC.W.ニコルが、その日本人が変わってしまったことを心から憂い、行動したその強い想いを彼の言葉でご紹介します。

 

 

 

『ボクが日本人になったわけ』あとがきより　

森林、川、沿岸や海域、干潟、湿地の破壊を見るたびに、言論の自由のもとで、私は身を切るような思いで何度も何度も不満をもらしてきた。しかし、講義や記事やテレビやラジオ番組などで文句をいうことは、たとえお金をもらったとしても、決して楽しいことではなかった。

それが、私がひどく傷められたまま放置された森林を買い始め、健全な生物多様性をもつ自然へ回復させようとした理由である。さらにその土地を「C.W.ニコル・アファンの森財団」に寄付し代表になった理由であり、南ウェールズにあるアファン森林公園と私たちの森を“姉妹森”にすることで、日本と生まれ故郷であるウェールズの間に互いを理解するためのいくつもの橋を架けようと務めている理由である。

日本国政を得たことで、政治の場で仕事をするようにと依頼が何度もあった。しかし、そうするつもりはない。日本の貴重な森林の調査、管理、再生、保護をするトラストの活動の一部を担うことの方が、自分らしく貢献できるはずだ。実際の活動によって、私の発言を私が本当に確信していると示せるはずた。

 

英語で“Japanese”の”ese”は、必ずしも日本語の”日本人“のように”人“を意味する言葉ではない。私は、“Japanese”から、多くの島からなるこの列島に息づくすべての生き物のことを思う。私は明らかにその中の一員である。鳥やクマは私たちにとって、人間と同じように大切なものである。私にとっては、ほとんどのクマや鳥は、ある種の人間よりも貴重かもしれない。自然に世界にはウソも無駄もないからだ。傲慢で不正なことを平気でする人間は、“Japanese”あることも”Japan"にいることもゆるさい。

　　　　　　　　　　　　　　＜中略＞

 

日本にあるすべてのものは、私によい人生を与えてくれた。私は感謝している。そして何よりも私は日本人であることに誇りに思っている。

 

日本国長野県黒姫より　2002年6月20日　C.W.ニコル

 

 

誰よりも日本人の自然を愛し、誰よりも”日本人”だったニコルの想いの一端が、このアニメで伝えられたら嬉しいです。

 

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