うめばら あきこさんから応援メッセージをいただきました

「アイヌ１００人のいま」第二弾出版クラウドファンディングに寄せて

写真家として長い経歴をお持ちの宇井眞紀子さんが、写真家になって７年後からアイヌの取材を始められ、今年2025年で33年目、アイヌの方々との親交を続け、そのお姿を写真に収められている。

2024年11月に行われた東京での写真展もとても素晴らしかった！
大きく映し出されたその写真からは、肌の質感や空気感、眼差し、言葉にはできないけれど伝わってくる「何か」。
それらが、画面からどわーっと押し寄せてくる。
とてもあたたかい、なんともたまらない味わい。
ゆっくりと、とても味わい深い時間を過ごさせていただきました。

多くの写真を通して見て感じるのは、宇井さんのまなざしと距離感が「ちょうどいい」ということ。
近すぎず、激しすぎず、客観的になりすぎず、あたたかい。
被写体となったアイヌの方と宇井さんの間の空気。

アイヌからアイヌへとバトン形式でつなげられていき、撮影場所も着るものも、アイヌにゆだねられている。
アイヌの衣装を着ていても，着ていなくても、アイヌ。
今を生きるアイヌの姿が写し出されている。

そして、この写真集の最後には、それぞれのアイヌの方の言葉が添えられています。
はにかんだ言葉や、普段は言わないけど伝えたい言葉、いつも思っていること、後世に伝えたいことなど、それぞれの言葉でつづられています。

容姿や考え方は歳とともに変化していくだろうけれど、変わらない大切なものが刻まれている。
一瞬を切り取った写真であるのに、私たちは写真の一片から、言葉の隙間から、過去や未来へ想いを馳せることができる。

被写体となったアイヌの方それぞれが、自分を現している。
だからと言って主張しすぎていない、自然な姿をとらえているのが、宇井眞紀子さんの写真なのだ。

写真集『アイヌ100人のいま』第二弾、アイヌの方々と宇井さんとの共同表現、出版が待ち遠しい。応援どうぞよろしくお願いいたします。


うめばら　あきこ

WEBデザイナー

事務局より

宇井さんの写真事務所で開かれているアイヌ刺繍の教室に参加し、活動報告でも紹介のあった写真絵本『伝え守るアイヌ三世代の物語』、主人公のひろ子さんからアイヌ刺繍を学ばれているうめばらさん。うめばらさん、応援メッセージをありがとうございました。

クラウドファンディングは残り52日となっています。

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