支援総額
目標金額 30,000,000円
- 支援者
- 1,031人
- 募集終了日
- 2025年4月25日
アンドベースだより|Vol.02 生活相談員

困窮する多様な層を受け入れるインクルーシブシェルター「アンドベース」
相談者の人生の再出発をどのように支えているのか、その内側をインタビュー形式でご紹介する連載企画「アンドベースだより」
第2回目となる本記事は生活相談員である石黒 周です。
生活相談員:石黒 周
大学で成人学習論を専攻し、セクシャルマイノリティのコミュニティに関わるなど、生き方の多様性や自己決定を探究。大学卒業後は就職情報会社へ就職し、新卒採用事業に従事。
2011年にキャリアコンサルタントとして独立し、企業が契約する従業員向け相談窓口のカウンセラーとして多様な相談に応じてきた。コロナ禍で働く場や機会を失う人たちの問題に向き合うべく、2020年11月にHomedoorへ参画。
ー若者層に貧困は広がっていると感じますか?
厚生労働省が発表する『ホームレスの実態に関する全国調査』(以下、全国調査)では、年々ホームレス数は減少し、令和 5 年調査では全国で3,065人です。
一方で、Homedoorへの相談者数は毎年1000人を超えています。また、令和3年の全国調査で明らかになったホームレスの人の平均年齢63.6歳ですが、Homedoorの相談者の平均年齢は41.3歳と大きくかけ離れた結果が出ています。
これにはいくつか要因がありますが、そのひとつは、ホームレス状態の定義です。全国調査では「都市公園、河川、道路、駅舎その他の施設を故なく起居の場所として日常生活を営んでいる者」と定義されているため、目視でホームレス状態であると判断できる人しかカウントされていません。
Homedoorの相談者に多い若者は、見た目からはホームレス状態にあるとは分からなかったり、ネットカフェや知人の家を転々としたりするなど、実質ホームレス状態であるにも関わらず、カウントされずに実態とかけ離れた結果になっています。
2022年度から、Homedoorの相談者に占める割合は、20代が最も多くなりました。Homedoorの認知度も向上して相談者数が増えているため、過去との比較が難しく、一概に若年層に貧困が広がっていると言っていいのかは分かりませんが、20代の相談者が増えている感覚はあります。

相談者の平均年齢(2022年度)
ーどのような若い相談者が来られますか?
若年者の相談で感じることは、貧困の背景となる状況が、多様化・複雑化しているということです。一概にこういうパターンが多いですというのが言いにくいです。
育った家庭環境でいえば、ひとり親世帯だったり、虐待を受けてきたり、児童養護施設に入所したりした経験がある人が多いのだと思います。ただ、家族との関係が完全に切れているわけではないけれど、心理的に頼りにくさがあったり、これまでの関係から頼れなかったりという方もいます。そういった方にとって、Homedoorのような家族以外の頼れる場所があることは大きな意義があると感じます。

生育環境を調査すると、
4人に1人が虐待サバイバーであることがわかりました。
Homedoor、2023、「10〜20代のアンドセンター宿泊者生育環境について」
学歴でいえば、中卒や高校中退などの割合が多いように思います。しかし最近は、専門学校や大学を中退した方、もしくは大学卒業後、就労したもののうまくいかず相談にこられる方も一定数いらっしゃいます。
それ以外には、就労先の環境が要因で仕事を続けられずに、生活に行き詰った結果、相談に来られる方も多いですね。いじめや嫌がらせ、パワーハラスメントといった人間関係に問題を抱えていたり、長時間労働や低賃金だったり、安心して働ける環境ではないけれど、生活のために我慢していたという話を聞くことも多いです。
私はキャリアコンサルタントの資格も持っているので、若者が安心して働けて、将来に向けて自分の可能性を広げていけるような世の中であってほしいと思うのですが、そうなっていない社会の現状をまずは多くの人に知っていただきたいです。

生活相談員の石黒(左)、相談部門長の永井(右)
ー若い相談者と接する中で感じることは?
Homedoorで相談員を始めたころに驚いたのは、所持金が数百円とか数十円になってから相談に来られる方の多さです。200円程度の交通費もないので、徒歩で1時間以上かけて来所される方もいます。
相談につながっても、やり取りの中で「もう少し自分で頑張ってみます」と言われる方がいて、戸惑うこともありました。いくつかの選択肢を提示するのですが、なかなか一緒に考えるという形にならずに、自分だけの問題として一人で抱えていこうとされる感じです。
そういう方の中には「自分で何とかしないといけない」という気持ちが根強くあるのではないでしょうか。そういった背景に、誰かから何かをしてもらった、人に相談して良い結果になったという体験の少なさがありるように思います。
若者たちが困っていても相談できない社会にしてしまっているのは、私たちの問題なんだと、本当に身につまされるというか、何とかつながってくれたこの状況をどう次につなげていけるのか…。その辺りがHomedoorでのチャレンジではないでしょうか。

相談者と面談の様子
ー新施設「アンドベース」に期待される役割とは?
少しでも将来の選択肢が広がるきっかけになってほしいと思っています。数か月から数年以内の滞在期間をイメージしていますので、今までは選択肢として考えられなかったことに挑戦したり、試したりしてもらう期間にできると思います。
例えば、就労経験が浅く、安定した就労にすぐにはつながりにくい利用者には、最初はアルバイトや派遣の仕事で生活費を稼ぎながら、専門の就労支援員と相談し、自分に合った仕事や将来設計を考えて、次の居住場所や環境を決めていけることはとても意義があると思っています。
これまでの短期滞在のシェルター場合、転宅後に継続してかかわっていきたくても、物理的に離れてしまうので、その難しさがありました。また、連絡が途絶えた後、再度、相談につながった時には、再び、家を無くしていたり、多くの困難を抱えていたりという状況を知り、もどかしく思うことが多くありました。
アンドベースでは、中長期的にかかわりを持つことで、生活の中で困難となることをより広く把握して、次の生活に向けた準備を進めることができます。本人にとっても自分の特徴や課題を受け止め、それをふまえた生活の設計を考えていく機会になりますし、Homedoorとしても、どういった支援やかかわりが求められているかを知ることができるのは、ほかの支援の中でも活かせる経験になると思います。
『アンドベース』は制度の狭間にいる人たちのサポートを行うために、新たに立ち上げたシェルターです。公的な支援が届きにくい人たちに住まいや食事を提供し、社会福祉士やキャリアコンサルタント、カウンセラーなど専門の資格を有するスタッフがこれまでの状況を伺いながら、生活や就労のサポートを行っていきます。
相談に来られた方は生活困窮状態にあるため、シェルターの運営や生活支援にかかる費用は個人の皆様、企業の皆様からのご寄付によって支えられています。しかし、寄付の減収、事業収益の減収により存続が難しくなっており、現在緊急で、クラウドファンディングを実施しています。
一人でも多くのホームレスの方の再出発を応援したい
やり直せる社会を実現したい
その大事な起点の一つがアンドベースになると私たちは信じています。
そのアンドベースを安定して運営していくためには皆さんのお力が必要です。
同じ想いを持つ方と一人でもつながるために、ぜひ皆さんからも発信のご協力のほどよろしくお願いいたします。
リターン
5,000円+システム利用料
アンドベース応援コース|5千円
【全コース共通特典】
・お礼のメール
・年次報告書と15周年記念ステッカーの郵送(2025年8月ごろ)
・寄附金受領証明書の郵送(2026年1月下旬ごろ)
※受領書は2025年分の確定申告にて寄付金控除分として利用いただけます。
- 申込数
- 355
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2026年1月
10,000円+システム利用料
アンドベース応援コース|1万円
【全コース共通特典】
・お礼のメール
・年次報告書と15周年記念ステッカーの郵送(2025年8月ごろ)
・寄附金受領証明書の郵送(2026年1月下旬ごろ)
※受領書は2025年分の確定申告にて寄付金控除分として利用いただけます。
- 申込数
- 438
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2026年1月
5,000円+システム利用料
アンドベース応援コース|5千円
【全コース共通特典】
・お礼のメール
・年次報告書と15周年記念ステッカーの郵送(2025年8月ごろ)
・寄附金受領証明書の郵送(2026年1月下旬ごろ)
※受領書は2025年分の確定申告にて寄付金控除分として利用いただけます。
- 申込数
- 355
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2026年1月
10,000円+システム利用料
アンドベース応援コース|1万円
【全コース共通特典】
・お礼のメール
・年次報告書と15周年記念ステッカーの郵送(2025年8月ごろ)
・寄附金受領証明書の郵送(2026年1月下旬ごろ)
※受領書は2025年分の確定申告にて寄付金控除分として利用いただけます。
- 申込数
- 438
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2026年1月

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プロジェクトガンマ最後の夢
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- 支援者
- 19人
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- 408,000円
- 支援者
- 25人
- 終了日
- 1/31

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- 支援者
- 229人
- 終了日
- 5/31



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