能登半島地震の惨状から復興の経過を絵画記録で残し、将来へ伝えたい
能登半島地震の惨状から復興の経過を絵画記録で残し、将来へ伝えたい

支援総額

204,000

目標金額 200,000円

支援者
11人
募集終了日
2024年4月10日

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2024年03月17日 06:04

3月16日 奇妙な倒壊「横転」。そして「千枚田」 石川県輪島市

▼ 久々に輪島市街地まで戻ってきた。

今回の制作では珠洲市周辺と外海をメインで取り扱う計画だったので、前回多めに描いた輪島市は後半となっていた。

 

とはいえメインは輪島市郊外の状況確認がメインで市街地や漆美術館付近は一旦通り過ぎ、国道249号の通行止箇所までいくと縄又と言う集落まできた。

【N-No.19 「達磨落とし」石川県輪島市縄又】

地面は割れ数件の家屋が倒壊していたが、一つだけ奇妙な倒れ方をしている。
建物が倒壊するケースの殆どは一階部分を押しつぶすように倒壊するのが普通だ。

 

しかしあれはどう見ても横転だ。
家の横転なんて聞いたことがない。

 

ちょうどゴミステーションのところで、今日は回収日ではないのでここから描くこととした。

やってきた地元住民の方の話に、あの建物はどの場所に立っていたのか?」ストレートに聞いてみると……


「そのままの場所だよ。下の梁が折れてそのまま倒れたのさ」

やはりそうか。変な段差の上に立っていたのを梁で水平にしていたのが柱が折れたのか。


「今の建物だったらああはならなかっただろうなぁ。今の場合は針の上を金具で固定するのだ、あのような折れ方はない。ここ十年位の建物だったらまずあり得んだろうなぁ」
お仕事で建築関係によく関わるそうで、結構みているのだそうだ。


▼ 千枚田まで行けてしまった。

東側の千枚田方面への道は石川県の道路情報ではほぼ不可能だと思われたのだが、ダメ元で向かってみるとルートは伏せるが意外にも千枚田まで到達できてしまった。
※通常禁止となっている箇所は通っていません。

地震で棚田にヒビが入っている。これは熊本地震でも多数見られた。
棚田にヒビが入っている光景は、熊本地震の時も多くの場所で見られた。

 

【N-No.20 「千枚田」石川県輪島市白米】

しかし、これで能登半島で最も知名度が高い景勝地に到達したわけだ。
これまで見てきた棚田では宇和海付近とよく似ている気がする。

 

途中にも数カ所小規模な棚田があったがこれらは殆ど放棄されているようで、みる影も無くなっていた。

やはり現代農業では田圃も大型化して耕作機での収穫が五トン度なので、このような棚田が残るのは、観光とボランティア双方があってこそだろう。

 

棚田より上に住居はあるようで、この辺の正確な理由はわからないが、恐らく採れた米などは海上から運び出すことを想定していたからなのだろう。

 

描いていると、ほんの僅かだが訪れる人もいるようだ。
「海が遠くなったね」
親子連れの母親がそう呟いた。

 

▼ 被災地で活動する人々

「私、東日本大震災の時、南三陸にボランティアに行っていたことがあります」
能登の米で採れたというおにぎりを差し出してきた男性がそう語る。

ちょうど能登お訪れているときに、今回の地震に遭遇したのだという。


「東京の方の友人と話していると、もう能登は大丈夫なのでしょ?と言われるのです。しかし、見ての通りまだまだじゃないですか」
その考えは全く同じだ。


今回の地震は東日本ほどエリアが大きくないのは確かだが、これほどまでに地域全体が壊滅的なものは見たことがない。

 

「僕たちは今、クラウドファンディングを始めているんです。お茶屋さんなのですが、顧客のほとんどが輪島市内だったので、経営が厳しい状況なのです。だからCampFireで実施中です」


今回の地震で被災し廃業する業者は多い。特に観光需要が大きな能登ではこの打撃は計り知れない。
ただ羨ましく思ったのは支援してくれる仲間に恵まれていることだ。
そして応援してくれる人がいることを羨ましく思う。

もらったおにぎりをちょうど熊本地震のあった熊本産の海苔があったので巻いて食べたがすこぶる美味かった。

 

「ここで絵を描いている人を見たのは40年ぶりです」
帰り際、地元の男性に声がかけられた。観光客で賑わっているときはとても芳しを構えられるような状況ではなかっただろうし、やはり写真の時代であることを痛感する。


「それでは地震以降でこの千枚田を描いたのは私が初めてかもしれませんね」

男は笑って答えた。
「それは間違いないでしょう」

リターン

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