「育児と仕事と、ときどき演劇。 」【ヒザイミズキ／出演者】

ワーママで元俳優、明後日の方向の運営とかもやってます、ヒザイミズキです。はじめまして。

台本をね、読むわけです。セリフをね、覚えなきゃと思って。数年ぶりに。

正直、難しいですよ、もう脳が退化してるし。4月に育休から復職して仕事鬼忙しいし。

（↑子供が撮った写真。赤ちゃんすぐスマホに近づくからだいたいこうなる）

息子8歳がね、興味を示してくるわけです。セリフのいい間違いとか、指摘されたりするわけです。気づくと息子が一人で台本読んでるわけです。昭和の長くて小難しい議論をする経済学者たちの話を、です。

娘1歳はね、もう、それどころじゃないです。何でも口に入れるし何でも投げるしすぐ泣くしすぐ笑います。天使かよ。いま大好きなのはお相撲の立ち合いです。勝手にリビングやダイニングの隅を土俵にして、手をついてしゃがんで「あー！」「ぎゃー！」「ぅいー！！」と奇声を上げて挑発してきます。こっちが「はっけよい～のこった～」と相手をすると「にへへ～」って笑います。息子が「お相撲したいの？」って聞くと「（コクリ）」とうなずきます。会話！天才！

（↑仲良し兄妹。二人とも可愛すぎる。）

何の話だったかな。

そう、演劇をね。わたし、約6年ぶりにやろうとしてて。

無理じゃないか、いや無理だろ、できる気がしない、という頭の中の自分が毎日毎日うるさいです。仕事家事育児仕事家事育児看病看病仕事…みたいな毎日の中で演劇なんてできるわけない。しかも座・高円寺１？『長い墓標の列』？3時間芝居だよ。とんでもないね。

でも。

もし、できたら？

それも楽しく、できたら。

「俳優」と名乗っていた過去の自分より、いま、自由に楽しく演劇をできたら。

それって、すごくない？

いま演劇やってる子たち、結婚・出産・育児を諦めるか演劇を諦めるか、って選択迫られてる若者たちに、

こんな風に楽しく、演劇できるよーって

「どっちか一方しか選べない」わけじゃないよーって

言えたらどんなに嬉しいか。

そんなことを夢みながら、通勤時間や昼休みに、ちょっとだけ、ちょっとずつ、台本や参考図書を開いている日々です。