
マンスリーサポーター
目標人数 30人
- 募集終了日
- 2022年6月30日
【ネクストゴール達成しました!】「私たちは希望を持っています」オルガさんのストーリー
\ネクストゴールの300万円を達成することができました!/
これまで多くの皆様にご支援賜り心より感謝申し上げます。温かい応援メッセージにも大変励ましていただきました。皆様から頂いたご寄付は、ウクライナ現地の人々に寄り添った支援活動のために大切に使用させていただきます。CAREは少なくとも2027年まで復興を見据えた支援活動を継続して参ります。プロジェクト残り2日となりましたが、引き続き応援をいただけますと幸いです。
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紛争からわずか30キロしか離れていない村
ウクライナ東部のスヴィアトヒルスクという静かな村では、61歳のオルガが自宅に座っていると、もはや日常生活の一部となってしまった爆発音が遠くから聞こえてきます。
「今年は爆弾から身を隠すために地下室に入る必要がなくてよかった」
とオルガは言います。彼女の声は穏やかで、慎重です。
「爆発音はよく聞こえますが、まだ遠くにいることはわかっています」
しかし前線はここ数カ月でスヴィアトヒルスクに徐々に、しかし確実に近づいています。この小さな村は、紛争からわずか30キロしか離れていないのです。

3年間の戦争で、オルガは耳にしたものがそれは何の音なのか判断することができるようになりました。
「私たちは毎日何かの音を聞いているので、音を区別できるようになりました。地雷除去の音もあれば、砲撃の音もあります。そして、近づいてくる音もありますが、まだ遠くにいるなど聞き分けま。」
彼女は窓の外を眺めながら言葉を続けます。
「昨日は風が強かったから、いつもより大きな音でした。その度に夫に何か聞こえたかと聞くのですが、夫はいつも私を落ち着かせてくれるます。最初の頃よりは良くなりました」
遠くで3発の鋭い銃声がけたたましく響いても、誰もひるみません。
「私たちはもう銃声には注意を払わなくなりました」
とオルガは平然と言います。
「誰かが鳥か空き缶を狙って撃っているのでしょう」
しかし一家の救助犬であるサンドラは、それほど無関心ではいれません。戦争初期の激しい戦闘がトラウマとなり、彼女は大きな音に怯えるのです。トラックが通り過ぎたり、雷が鳴ったりすると、彼女はテーブルの下に隠れて体を震わせます。サンドラは飼い主が戦闘から逃げ出したときに捨てられ、オルガが引き取るまで田舎を放浪していました。
「あの農場にいた他の犬たちは撃たれ、生き残れませんでした」

破壊された給水システム
スヴィアトヒルスクでの生活は、水のような基本的な必需品でさえ手に入れるのが難しいく、日々戦いです。村の水道は戦争初期に破壊され、住民は3年近く水道が使えないままでした。
「上水道が壊れてしまったので、井戸があるのは幸運でした」
とオルガは言い、ためらいながらこう付け加えました。
「水質はとても悪い状態です。私の友人は、地下水の悪臭と赤みがかった色を理由に、地下水の分析を依頼しました。分析結果で、遺体の残骸が見つかったんです」
戦争の最初の年、村は混乱と苦しみに包まれていました。遺体は埋葬されることなく路上に放置され、村人たちは亡くなったまま放置するか、急いで裏庭や路上に埋葬することを余儀なくされた状況でした。オルガもそうでした。砲撃が一時的に止んだとき、彼女は隠れていた地下室から出て、襲撃で死亡した娘の名付け親の息子を埋葬したのです。
「墓地の近くの土の道でした」と彼女は話します。
「それ以上の時間はありませんでした。私たちはできる限りの方法で亡くなった方を埋葬するしかなかったのです」
こうした急ぎの埋葬によって、地下水は遺体の微粒子で汚染され、飲用には危険な状態になっているます。
「私たちはボランティアからもらったペットボトルの水しか飲みません」
とオルガは説明します。そして週に一度、CAREのパートナー組織から給水車が村に飲料水を運んでくれます。

かつて神聖な空間だった墓地は、今では大変危険な場所に
オルガが埋葬した家族の友人は、後に掘り起こされ、きちんと埋葬されました。しかし、かつては追悼のための神聖な空間であった地元の墓地は、今では大変危険な場所となっています。敷地内には地雷が散乱し、家族の墓参りは命がけの危険にさらされているのです。
「両親の墓参りは慎重にします」
とオルガは言います。
「両親の墓は入り口に近いので安全です。でも、もっと入り口から遠いところに埋葬されている家族もいます。お墓参りに行くときは、近所の人が先に行くのを待ち、その人が歩いたところだけを歩きます。怖くて一人では行けません」
生き残ることに強さを見出すことを学んだ人の重み
「また前線がここに来るようなことがあれば、私はこの家からどこにも行かない。ここが私の家なのです。両親はここに埋葬されています。私はずっとここで暮らしてきたのです」
彼女は言います。
「前回、ここに残った人たちだけが自分の財産を守ることができました。夫と私は、死ぬまでここに住むと決めました」
と彼女は言葉をつなぎ、少しの沈黙のあと大きく息をしました。
「地下室には非常用の食料と水を備蓄しています。私たちは準備の仕方を苦労して学びました。でも、地下室を家として使う必要が二度とないことを望んでいます」
不安の中、オルガは残されたもの、家、家族、そして彼女の周りで徐々に再建されつつあるコミュニティと結びついています。

「私たちは希望を持っています」
と彼女は言います。その言葉には、生き残ることに強さを見出すことを学んだ人の重みがあります。
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