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2025年10月30日 09:00

これまでの研究とコレクション自慢の会のかかわりと今後の展望(4)

 こんにちは。名古屋大学総合保健体育科学センターの古橋です。

 第4回目の今回は、最近フランスでヴァーチャルの世界に構築されつつあるコレクション自慢の会についてお話ししたいと思います。

 

 フランスでも、本来なすべきとされる仕事や勉強などをせず、ゲームの世界に没入してひきこもっている青年たちが増加しています。そこで、パリシテ大学において、名古屋大学の私の協力のもとで、名古屋大学で行われているコレクション自慢の会と同じ発想で、つまり、没入先のゲームを否定的に捉えるのではなく、そのゲームへと没入する力を肯定的に生かして、社会参加の機会を提供するためのヴァーチャルな世界を構築するプロジェクトが2024年の春頃に持ち上がったのです。

 パリシテ大学の研究グループにIT専門の技術者を招き議論したところ、その技術者はゲーム「マインクラフト」のような世界をヴァーチャルに構築しようと発案したのでした。

 

 しかし、私をはじめとして、パリシテ大学側の教員のほとんどは、「マインクラフト」はおろか、ゲームの知識に乏しい人たちです。そこで、20246月に、パリシテ大学で、マインクラフトのような世界を構築できるUnityというシステムを我われが使いこなせるようになるために、研修を受けることになり、私もパリシテ大学で、2日間、朝から晩までそのゲームの研修に参加しました。

 

 さて、研修初日、ストラスブールから早朝のTGV(フランス高速鉄道)に乗って、パリに到着し、すぐにブローニュの森の南に位置するパリシテ大学心理学部に向かいました。

 研修の教室に予定の時間に到着すると、パソコンがずらりと並んだ部屋で、私のよく知っているパリシテ大学の教員の仲間たちがパソコンに向かい合っていました。私も空いている席に座って、6人ほどのパリシテ大学の教員の仲間たちと共に、早速、Unityの研修を始めました。講師の先生から懇切丁寧に教えていただいたのですが、全くゲームに不慣れな私は、一つ一つの操作に対して、「ここはどこのキーを押すのですか?」と尋ねなければいけない始末でした。それでも、仲間の教員たちに助けられながら、講師の先生に大変丁寧に教えていただきました。

 

 2日目になると、参加していた他の教員たちは、ほぼ完璧に習得できていたようですが、私は習得どころか全く進展がなかったのです。それどころか、私の頭の中は、ゲームの研修が終わってからパリのカルチェ・ラタン周辺の古書店に行く楽しみが占めてしまっていて、研修の講義は完全にうわの空になってしまっていました。実際には、2日目の夕方になって、そろそろゲームの研修の終わりが近づいたころ、ようやく私にも笑顔がみられるようになったようです。

 

パリシテ大学での研修のようす
パリシテ大学で行われた研修のようす

 

 

 結果的には、ゲームの研修後、私には何も習得したものは残っていませんでした。研修が終わると、私はすぐに、まだその時間でも開いているカルチェ・ラタン周辺の古書店へと向かったのでした。

 

 なぜ、このような結果になってしまったのでしょうか?

 一般社会で生きる人は次のように答えるでしょう。

 「それはあなたがゲームは不得意だからであって、ゲームが得意になれば楽しくゲームの研修を受けることができると思います」

 しかし、私はこの考えには全く賛成できません。本連載の「その2」ですでに書いたことですが、人がゲームに没入するのは、有用性や効率性を追求する社会にとってはそれが無駄なものだからです。しかし、パリシテ大学の研修では、ゲームに有用性や効率性を求めてそれを無駄にはしないという発想になってしまっていたので(すでに「研修」という表現が有用性や効率性と結びついています)、私には研修全体がうわの空になってしまったのです。

 

 ですから、このプロジェクトはゲームが無駄なものとして存在している人(つまり、研究や勉強が本来やるべきものであり、ゲームが趣味になっている人)にとってはうまく機能するのではないか、と私は感じ、逆に手ごたえを確信したのです。

 

 次回は、コレクション自慢の会での京都古書市への恒例の遠足(202511月)について、ご報告できたらと思います。よろしくお願いします。

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