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目標金額の達成の有無にかかわらず実行者は寄付金を受け取ります(All in 方式)。原則、寄付のキャンセルはできません。寄付募集は11月28日(金)午後11:00までです。

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2025年11月12日 09:00

古書市の愉しみ(コレクション自慢の会京都古書市バスツアー報告)

 こんにちは。名古屋大学総合保健体育科学センターの古橋です。

 2025113日(月・祝)に、コレクション自慢の会恒例の遠足、京都百万遍知恩寺の古書市に行ってきました。今年はスタッフを含めて19名が参加しました。晴れの特異日にしてはめずらしく、あいにく朝から降ったりやんだりの雨模様でしたが、行きのバスの車窓からは大きくてきれいな虹が見えて、みなさんの古書市への期待が高まりました。

 

 ここでまず、我われが「京都古書市」と呼んでいる古書市について、少しご説明いたします。

コレクション自慢の会では、毎年の遠足を「京都古書市」と呼んでいますが、正式には、京都古書研究会が開催している「秋の古本まつり」で、今年で49回目を迎えます。

古本と古書は言葉の上では全く同じ意味を持っていますが、古書という言葉のほうが古本に較べてより本に対するリスペクトを感じさせることから我われは自然と「古書市」と呼ぶようになっているのです。そして、「秋の」という言葉が付くように、古本まつりは春と夏にも開催されていて、京都三大古本まつりとして、京都の古書愛好家はもちろん、全国から人の集まる、とても賑やかなお祭りで、来年でいよいよ50周年を迎える伝統ある行事です。(古書市の詳細につきましては、こちらのURLから詳細をご確認いただけます。https://kyoto-koshoken.com/)(URLをクリックすると、ページが変わります。ご注意ください。)

 

コレクション自慢の会では2008年から、毎年参加していますので、これで京都古書市の歴史の約3分の1を我われは辿ってきたことになるのです。

 何より、秋の京都古書市の一番の魅力は、お寺の境内で行われる屋外型の古書市ということでしょう。お寺の門をくぐると、そこは日常から切り離された、非日常の世界が広がっているように感じるのですが、しかし、日常と隣り合わせという不思議な空間です。

 

 早朝に名古屋を出発して、今年は渋滞もなくスムーズに進んだおかげで、11時半前には京都百万遍知恩寺に到着しました。そこからは思い思いの時間を過ごすことになります。

私の場合は、順にぐるりと全部の古書店を回るのですが、今年は雨が降っていたため(到着時には小雨になっていたものの、お寺の境内の足元はぬかるみになっていました)、本棚にはビニルシートがかけられていて、それをよけたりくぐったりしながら気になる本を求めます。買った本は、古書市の中に本部が設けられているので、そこで一時的に預かってもらうことができます。買っては預けを繰り返しているうちに、そろそろおなかがすいてきました。

 

京都古書市 オークションのようす
古書市の会場では、オークションも行われています

 

 古書市は、なんといっても時間との戦いでもありますから、たとえおいしそうだと思っても、並んでしまうようなお店に入るわけにはいきません。そのため、ここ数年はスムーズに入店できて、サービスがよくおなかがいっぱいになるお店に行くことにしています。京都百万遍知恩寺の向かい側には京都大学がそびえているので、近くにはとてもたくさんの飲食店があるのです。今年もいつものお店でとんかつ定食を5分で食べたので(ここでは早食いでもあることが功を奏しました)、古書市は結局15分ほど離れただけで時間のロスも最小限に抑えることができました。

 

 とんかつ定食を食べて、エネルギーをチャージしたので、古書市に戻り、怒涛のように古書を買い漁ります。気になる本は、たとえ近くの人が近づこうとしていても、まわりこんで先に手を伸ばします。ある種の戦いですから遠慮していてはいけません。同行したみなさんはこのような私をわかってくれているので、古書市で顔を合わせることがあっても、軽く会釈をするだけで、向こうから離れていきます。

 

時計を見ると、午後2時、バスの出発まであと1時間半です。ところが、どこからか「古橋先生~」という声が聞こえてくるではありませんか。「あ!〇〇先生!」と私が言うと、その先生は、「この日に知恩寺に来ると古橋先生にお会いできると思って、今日は兵庫県から来ました」と言うのです。さすがに「どこかでお茶でも飲みながら少しお話ししましょう」と言わなければと思ったところで、なんとその先生は私の表情を見て「古橋先生はとてもお忙しそうですから今日はこれで失礼します。先生のお顔が見られただけで十分です。それでは失礼します」と姿を消していきました。ほんの30秒ほどでしたが、この再会について考える余裕もなく、再び私はハンターのごとく猟場へと戻っていったのでした。

 

本堂からの古書市のようす
本堂からの眺め

 

 そろそろバスの集合時間が近づいてきて、買うたびに本部に預けていた本を受け取りに行くと、本部の人は「発送することもできますよ、全部持ち帰るのですか?」と驚きと戸惑いの表情を浮かべています。私は「バスが南門に横づけするので大丈夫です」というと、見かねた本部の人は、せめて箱に入れたほうがいい、と、発送用のダンボールに本を詰めてくださいました。持ち上げてみると、予想以上に重く、20キロは超えていたと思います。とはいえ、本を運ぶ体力には自信があるので、ひょいと担いでバスに乗り込みました。

 

購入した本
コレクションが増えました!

 

記念写真
記念にパチリ

 

 さて、ここで、一般社会で生きる人は必ずや私に問うのです。「これは先生の仕事なのですか?それとも趣味ですか?」と。しかし、こうした問いかけをする人の中にある仕事と趣味の対立こそが、今の社会で生きている人を疲弊させているというのはこれまで述べてきた通りです。本当に大切なのは、これらの対立を超克することなのです。

 

 バスの車内では、行きは自分の趣味や興味のあることについて話したり、古書市への意気込みを話したりします。また、帰りは古書市での成果や感想を話します。古書市という機会を利用して、興味のある場所へ行ってみるという人も増えました。

 19人いれば19通りの愉しみがあり、お互いの話に耳を傾けあうことで、自分にとっての新しい発見につながっていきます。古書市の愉しみは、次の古書市までずっと続く不思議な力を持っています。

ギフト

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応援コース|3,000円

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*京都古書市(京都百万遍知恩寺)への遠足は、2026年11月3日(祝・火)に実施予定です。詳細は、2026年10月ごろメールにてご案内いたします。

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*京都古書市(京都百万遍知恩寺)への遠足は、2026年11月3日(祝・火)に実施予定です。詳細は、2026年10月ごろメールにてご案内いたします。

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