志賀 律子様より、応援メッセージをいただきました！【#38】

「平和のためのダイアログ・イン・ザ・ダーク」に、多くのかたがたから心強い応援メッセージが届いています！

続いて、株式会社麻布タマヤ 代表取締役の志賀 律子様より届いたメッセージをご紹介いたします。

----

体験したことのない暗闇に包まれたとき、周りに人がいるはずなのに、最初に感じたのは孤独と不安でした。
どれほど自分が視覚からの情報に頼っていたかを、改めて思い知らされた瞬間でもありました。
仲間の声や足音、息遣いに必死に耳を澄ませながら森を進むうちに、いつの間にか、それまで使っていなかった不思議な感覚が芽生えてくるのを感じました。

なんだろう、これは。
周りの人の感情が、まるでそのまま自分の中に流れ込んでくるような（あたたかな）感覚。
表情が見えなくても、人は感性を通じて心を通わせることができる——そう感じた瞬間でした。
情報があふれる現代社会の中では、私たちは見たり聞いたりして得た（与えられた）情報をそのまま信じるという“楽な道”を選びがちです。

争いや対立の中心にいる人々は、都合のよい方向へと人々の意識を向けさせようとし、やがて多くの人が「心で見る」「心で聞く」ことをやめ、大きな波を無自覚に動かす一員となっていく。
だからこそ、あの暗闇で目覚めた感覚が、今こそ必要なのだと思います。
見えているもの、聞こえてくるものを、もう一度自分の中にある“第三の心”に落とし込み、問いかける。

感性と感覚を研ぎ澄ませて道を選ぶことができたなら、きっと気づくはずです。
本当に心地よいもの、私たちが本当に求めているものは、対立ではなく「友愛」なのだということに。
被爆地広島でのダイアログの体験を通して、たくさんの子どもたちが「第三の感性」と出会えますように。

株式会社麻布タマヤ 代表取締役

志賀 律子

----