活動報告③｜『#ドッグフードにできること』愛犬の力で生産者を笑顔に！

キャンペーン開始の背景：コロナ禍の食料危機

「#ドッグフードにできること」キャンペーンは、2021年春、新型コロナウイルス感染症が猛威を振るい、日本中で食料危機が叫ばれる中でスタートしました。外出自粛要請により外食産業や観光業の需要が激減し、それに伴い飲食店や観光施設へ供給されていた養殖マダイ、和牛、生鮮野菜など、多くの食材が全国各地で余ってしまう異常事態が発生しました。

 

私たちはこの状況に対し、ペット業界だからこそできる支援があるはずだと強く感じました。そしてたどり着いたのが、「愛犬の食べる力で、余剰食材を消費し、生産者を直接的に支援する」というキャンペーンでした。

 

ドットわんは、多くの商品で食材を直接生産者から仕入れています。そのため、私たちが多くの食材を仕入れることは、そのまま生産者の方々への直接的な利益還元につながります。

 

2021年には、全国のドットわんお取り扱い店様、お取引のある生産者の皆様、そして食材をおいしく食べてくれたワンコとその飼い主様のご協力により、多くの利益を還元することができました。皆様の温かいご支援に心より感謝申し上げます。

2021年にキャンペーンにご協力いただいた鶏の生産者さん

 

次に生産者が直面したのは「生産コスト上昇」

世の中が落ち着きを取り戻し始めた2022年頃、生産者の方々は新たな問題に直面しました。穀物地帯ウクライナでの戦争、輸送便の不足、歴史的な円安による輸入品の高騰など、様々な要因が重なり、食材の生産に関わるコストが著しく上昇したのです。

 

そして2025年の今もなお、これらの問題は続いています。さらに、気候変動による影響や、農業・漁業における深刻な後継者不足の問題も加わり、日本の食料自給率は危機的な状況にあります。

 

この状況に対し、ドットわんは「愛犬の力で生産者を支える」という当初の理念をさらに深化させ、2025年5月、『【新】#ドッグフードにできること』としてプロジェクトを再スタートさせました。

 

再スタートと同時に、ドッグフードにできることの商品第1弾として、「せとうち黒鯛すり身せんべい」を発売しました。この商品は、2021年にクラウドファンディング「クロダイを使ったドッグフードで岡山県の養殖業を守りたい！」で107名ものご支援者様と共に作り上げた特別な商品です。瀬戸内海で養殖されている牡蠣や海苔の食害の原因となるクロダイを有効活用することで、漁業関係者を支援しています。

2021年に実施したクラウドファンディング

 

次なる挑戦：酪農業への展開とジャージー仔牛プロジェクト

「#ドッグフードにできること」の次なる挑戦は、日本の酪農業への支援です。現在、蒜山では、食肉としての流通が少ない「ジャージー仔牛」の扱いに課題を抱えています。私たちはこの状況を改善するため、ドッグフードにできることの商品第2弾として、このジャージー仔牛を使った商品の開発を目指しています。

このプロジェクトが実現すれば、愛犬がおいしく食べることで、酪農家の方々の新たな収益源を確保し、持続可能な酪農業の未来に貢献することができます。

 

ジャージー仔牛と蒜山酪農協の職員さん

 

キャンペーンの応援方法

・「せとうち黒鯛すり身せんべい」をはじめとする「#ドッグフードにできること」対象商品のご購入：商品を通じて生産者への直接的な支援が可能です。

 

・SNSでの情報シェア：「#ドッグフードにできること」のハッシュタグを付けて、この取組みを広めていただけると嬉しいです。ドットわん公式のXアカウント「#ドッグフードにできること」のフォローもよろしくお願いします！

 

・プロジェクトの進捗にご注目ください：今後も新たな商品を展開し、より多くの生産者を支援していきます。

 

皆様の温かいご支援が、日本の生産者を元気にする大きな力となります。引き続き、応援のほどよろしくお願いいたします！

 

プロジェクト代表　佐薙