仔猫

保護活動をしていると様々なケースに出会います。

 

妊娠しているケージも少なくはありません。

 

気づいた場合は産ませるようにしています。

 

保護活動をはじめて間もない頃、施設に居着いた猫を保護して手術をする予定でしたが妊娠が発覚。

 

そのまま我が家で産ませるこというケースがいくつかありました。

 

 

また違うある日、同じように妊婦猫さんを預かっていた時の話。

 

外出の用意をしていて様子を見に行くと仔猫が生まれていました。

 

 

頑張ったね。

 

と声をかけ、ふと窓をみると隙間が開いている。

 

そーっと外をみるとかなり距離があるのに玄関の屋根に保護していた子がこちらを見ていた。

 

出ている！

 

慌てて妻に報告。

 

仔猫が出ている！

 

初音（脱走した猫の名前）も出ている！

 

なにを言っているかわからないと思うが今はそれしか伝えられない。

 

仔猫たちはなんとかなりそうなのでそのままにして見守ることに。

 

問題は脱走した猫。

 

 

彼女もまた母猫だった。

 

 

我が子を置いて独り自由を手に入れようとしたのかは分からない。

 

網戸を自分で開け、足場のない手すりから2メーター先の玄関屋根に飛び乗ったのだ。

 

しかし、そこから先はなにもなくそこに立ち尽くしていた。

 

どうやって連れ戻すか。

 

下に下ろすとどこかに行ってしまう可能性がある。

 

玄関はベランダの下なのでベランダから木の板を立てかけて登れるようにした。

 

しかし警戒をしていて一向に登ってくる様子はない。

 

しかし、この子の子どもたちは彼女がいないとすぐ大声で鳴く。

 

それを利用することにした。

 

子猫を起こしベランダのある部屋へ。

 

「さぁお前たち。お母さんを呼ぶんだ」

 

すぐに子猫は鳴きはじめた。

 

あとは母猫が戻るのを待つだけ。

 

驚くほど作戦は成功をして無事に母猫も帰ってこれました。

 

みなさん。

 

猫は簡単に窓をあけるので気をつけてくださいね。

 

里親様宅でも窓を開けて2階から飛び降りて脱走した子もいます。

 

私たちのを想像を遥かに超えてきます。