看守の想い　日名子祐多

全力で叫び続ける。声が枯れるまで

 

 

皆様はじめまして！
「生きることから逃げないために、あの日僕らは逃げ出した」通称『生き逃げ』
看守役の日名子祐多と申します！
皆様、この度は生き逃げクラウドファンディングに多くの応援ご支援、本当にありがとうございます！
世界的にも厳しい情勢が続く中、こんなにも生き逃げを応援してくださる方々がいる事本当に嬉しく思います。
心より感謝申し上げます。

 

我々生き逃げは未練や後悔やトラウマの檻に囚われた白塗りの囚人達が、心の底から叫ぶ事をテーマにライブハウスを中心に舞台やライブ活動を行っています。
自分は囚人達を取り締まる看守です。
取り締まってると言いながら自分もその檻に囚われているかもしれませんが…。
生き逃げの舞台やライブ中では、囚人達がステージ上で心の底から好き放題叫び回り手を焼いています。
が、普段心の底から叫ぶ事があまりない私は少し羨ましく思います。
なので看守である私もこの場をお借りして想いを叫ばせていただきます！
しばしお付き合い下さいませ。

 

自分と生き逃げの出会いは2018年12月。
脚本・演出の寅さん（田中寅雄）と軽トラに乗り移動してる時でした。
「日名子、来年の1月と2月空いてない？舞台するんやけどさぁ出てくれん？」
「めちゃくちゃ空いてます。どんな舞台するんですか？」
「白塗りの囚人をテーマにした舞台にしようと思っとんのやけど」
「是非出たいです！」
これが、生き逃げに出会うきっかけでした。

翌年の1月ついに稽古が始まり、台本をいただきました。
自分の役名はヒナゴライダー。
役も囚人ではなく看守になっている。
チラシにも載る事が出来ず…。

劇中に歌が入る？それも3曲も。ライブハウスで生で歌う？想像も出来ないような事が沢山あり、この団体はどうなるのか？大丈夫なのか？話はどんな風に進んでいくのか？正直そんな気持ちになりました。
ですが、稽古が進んでいくとそんな気持ちは徐々に無くなっていきます。
本当に凄いモノが生まれる瞬間を目の当たりにしました。

個性豊かなメンバーが１つの塊りになり、尋常じゃ無い熱量を放っていく。
今までこんな団体に出会った事がありません。
支離滅裂に話が進んでいくようで本当に大事な事は心の底から叫び、ぶつける。
観てる人達だけでは無く一緒にステージに立っていても心を揺さぶられる事が沢山あります。
1度楽屋から囚人達を観ていた時に自然と涙が溢れました。
苦楽を共にしたメンバーだから溢れたのか？自分はそうは思いません。初めて観た人でも自然と涙が溢れる様な衝動を与える、生き逃げにはそんな熱量があるからだと感じました！

 

 

自分は子供の頃から飽きっぽく長続きしない性格です。
そんな自分が小学校から高校まで唯一続けてきたのが野球でした。
特に高校に入ってからの3年間は甲子園を目指し、それしか無いと思うくらい野球に懸けていました。
毎日毎日、走りました。毎日毎日、声を出し叫び続けました。
結果、甲子園には行けませんでしたが…。

3年間本気で汗をかいて、本気で泣いて、声を枯らして、あんなにも熱い気持ちになる事は今後自分の人生に無いだろうと思っていました。
１つの目標を掲げて、熱い気持ちを持ってそこに向かって行く。
再び熱い気持ちになったのが生き逃げです！！

 

今、生き逃げが掲げている目標は武道館。
発足してたった1年で何を言ってるんだと思う人もいるかもしれませんが我々は本気です！
そこに向かう為勝負を賭けたのが2020年3月4日TSUTAYA O-WESTでのワンマンLIVE。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で無観客LIVE、YouTube生配信を行うという決断に至りました。
悔しかった。
本当に悔しかったです。
500人近いお客様の前でLIVEをしたかった。
今、その映像を見返しても悔しさが込み上げてきます。

「画面越しでも熱量が伝わってきた、めちゃくちゃ良いLIVEだったよ」「無料で配信するのがもったいないくらい」
配信した事により多くの方々に嬉しい意見もいただきました。
クラウドファンディングでも多くの支援をいただき、こんなにも応援して下さる方々がいる事が本当に嬉しかったです。

必ずその気持ちに応えたい。
厳しい情勢の中で思う様に活動が出来ず囚人含め看守も、心の中にふつふつとしたマグマの様なモノを溜め込んでいます。
LIVEや舞台が出来る様になった時には、是非自分の肌で、目の前で僕たちの爆発したエネルギーを叫びを感じていただきたい。心からそう思います！

今まで生き逃げを観た事がある人も、まだ観たこと無い人もエンタメ業界も観た人全てが驚く様なパフォーマンスをする！
武道館のステージに立つその日まで、僕らはこれまで以上に全力で、声が枯れるまで叫び続けます！

 

最後に、改めてクラウドファンディング応援ご支援ありがとうございます。重ね重ねお礼申し上げます。
1日でも早く皆で笑っていられる平穏な日々が訪れますように。
皆様がどうか元気でありますように。
そして、今後とも是非生き逃げをよろしくお願い致します。

 

 

生きることから逃げないために、あの日僕らは逃げ出した　看守役　日名子祐多