TBSの特集取材制作に同行しました。

７月中旬頃、TBSが特集制作のため、

午後から夜まで、精神保健福祉法違憲訴訟の原告の彼と私とともに、

「本人に問題はない」との診断にもかかわらず同意なき強制入院が行われた

当日の各現場をまわる取材をしてくれました。

この写真は、当時13歳の彼が夜に脱走し、病院からの一本道を必死で走り、

つかまらないタクシーをどうにかつかまえるため、交差点にいた女性に、

「タクシーを呼んでもらえませんか」と頼み、

ここにくるからと言われて待っていたファミリーマートの駐車場です。

目をつぶると、２月の寒空の下、１３歳が、

連れ戻されたらもう二度と外に出れないという恐怖と緊張に押しつぶされそうになりながら、

薄着でここに１人で立っていた、そんな彼が吐く白い息がまぶたの裏に浮かび上がるようでした。

この事件というバトンは落とせないなと、改めて体の真ん中が震えるような感情になりました。

放映の際には、告知しますので、是非１人でも多くの人に知っていただきたいです。