クラスター子弾の処理で地雷原を緑の農地へ！

　カンボジア北東部のストゥントレン州のクラスター子弾の不発弾処理事業(RSCS)では2022年3月からの2年次活動開始以来、約90回・約500発のクラスター爆弾の子弾の爆破処分をしました。RSCSの事業地はベトナム戦争時代ホーチミン・ルートと呼ばれていた補給路の一部で米軍の爆撃機から大型の爆弾の他にも大量のクラスター爆弾が投下されました。

　主に発見されるクラスター子弾はBLU24（別名：パイナップル）、BLU26（別名：グアバ）、BLU42（別名：スパイダー）、BLU61（別名：バッファローアイ）の４種類です。それぞれの子弾には、爆発により鉄球をばら撒き殺傷するものや、弾着した後に罠線（ブービートラップ）を展張するもの、火災を発生させるために焼夷剤を組み込んだもの等様々です。

　私たちは、これらの不発弾等をJMASとカンボジア地雷処理センター（CMAC）の隊員達と爆破要領を検討しなら安全確実に作業を実施し、一歩一歩、地雷原を素敵な緑の農地へ変えていきたいと思っています。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　JMAS不発弾処理専門家　安藤　正喜