ご本尊を宮殿に！

プロジェクトの公開から１０日となりました。現在のところの目標金額の６０％のご支援をいただいております。ご支援くださっている皆様には心より御礼申し上げます。

 

　さて、これまで内陣をみんなで完成させることの重要性や荘厳力についてプロジェクトページや新着情報の中で述べて参りました。

 

　もう一点、これもプロジェクトページには書ききれなかったことですが、内陣を完成させるもう一つの目的についてここでお伝えいたしたいと思います。

 

　当寺院のご本尊である阿弥陀如来像は、法人設立当時にお檀家様から集めた寄付によって、京都の仏具店よりお迎えしたものであると伺っております。

　このご本尊は蓮台から光背を含む全長が１３０ｃｍもあり、蓮台の細部にわたるまで彫刻がされている立派なご本尊です。

 

　しかしながら、未だかつてこのご本尊は宮殿といわれる本来収まるべき場所に収まったことが一度もありません。いわば裸の状態なのです。

 

 

　

本来ご本尊は、須弥壇といわれる装飾が施された壇の上に設えられた宮殿の中にご安置をします。この宮殿は内陣装飾の中で最も豪華であり、礼拝の対象であるご本尊への敬いを表すものです。

 

　しかしこの宮殿は大変高価なものであり、須弥壇と合わせて１千万円以上することも珍しくありません。

 

　

当寺院のご本尊はサイズが大きく、宮殿に安置することを想定せずにお迎えしており、このサイズのご本尊を安置する宮殿となると、それこそ１千万円以上のものになります。

 

　伽藍の新築計画の当初、ご本尊を中心にし、ご本尊の大きさにあった内陣、本堂を立てるのが本来であることは承知しておりました。

 

　しかし、このご本尊にあった伝統的な寺院建築となると１億円はかかるであろうこと、あまりに非現実的であることから、伝統的な寺院建築ではなく、サイズ感を抑え、ご本尊に失礼のない空間となることを考え、立案したのが今回目標としている内陣なのです。

 

　ですから、この内陣を完成させるということができなければ、建物そのものも完成したとは言えず、ご本尊を敬い礼拝する場所としての本堂の完成をみることはできません。

 

　みんなが安らげる本堂、それは阿弥陀様を裸にしたままでは叶いません。

阿弥陀様をご安置させていただく場所、みんなの安らぎの場所である本堂を完成させるがこのプロジェクトです！

　皆様方からいただくご支援は阿弥陀様への浄財となります。どうかご支援を賜りますようお願い申し上げます。

　　合掌