廃棄予定の200年茅葺民家を未来へ 

支援総額

1,321,000

目標金額 11,000,000円

支援者
52人
募集終了日
2025年7月25日

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2025年07月18日 05:39

私の親方を紹介いたします。(4分間のビデオ)是非ご覧ください。

私の親方を紹介いたします。(4分間のビデオ)

 

▶️ 動画を見る https://www.instagram.com/reel/DL-aFcYxKug/?utm_source=ig_web_copy_link&igsh=MzRlODBiNWFlZA==

  

 私が茅葺職人になった30年前は、昭和一桁生まれの60歳代に職人さんが全国におられましたが、その下の年代が全くいませんでした。

私は地域の特殊な技術が失われるため、全国武者修行に出て、全国の年配の職人さんと一緒に仕事をしました。

彼らは、実は弟子が大勢いました。しかし、高度成長期に当時2030歳代の弟子は、皆転職した、と口をそろえて言っていました。

茅葺屋根にトタンを覆う技術が昭和30年代にはじまり、1年で村の半分がトタンをかけた、と岡山の職人さんが証言されていました。

したがって、高度成長期に2030歳代であった茅葺職人は100%サラリーマンに転職してしまったのです。

そして、当時40歳代であった昭和一桁生まれの親方たちが残りました。

彼らは必ず副業を持っていました。

 

 30年前、マスコミはこぞって「職人がいない、茅がない」と報道していました。

職人の高齢化は進んでいましたが、まだ職人さんはたくさんいました。

しかし、まだその時代は、古い物を大切にしなければならない、先祖が残したものを守らなければならない、社会通念があった時代でした。

したがって、「職人がいない、茅がない」ということが古い建物を壊すことによる罪悪感をやわらげるための免罪符となっていました。

このようなマスコミの徹底したネガティブキャンペーンもあり、時代はより自由で、多様性を認める社会となりました。

現在では、古い建物を壊すことはそれぞれ自由意志のもとで行われること、という認識ではないでしょうか。

したがって、罪悪感は薄れ、免罪符も必要ないようになりました。

 

 一方、今多くのアメリカの方が日本の古民家に熱い関心を寄せてくれています。

実際に全国で古民家を購入される動きも見られます。

私は、アメリカは日本よりも20年早く高度経済成長を開始し、20年先輩の方からすると、歴史の詰まった古民家が魅力的に感じるのでしょう。

私は、20年後の日本人も同様に経済成長の行き着く先で、失ってしまった物に関心を寄せる時代が来るのではないか、と仮説を立てています。

 

 イギリスは、265年前に産業革命がおこり、265年かけてゆっくりと近代化しました。

その過程の中で、150年前に政府は開発ばかり行い、歴史を失う危機感から、美しい建物や自然を市民の手で守っていこう、というナショナルトラスト運動がおこります。

現在では、ナショナルトラスト財団は、会員が500万人を超え、市民の寄付などで、イギリス全土の建物や美しい景観が永久保護されています。

イギリスでは、古い茅葺の家は億単位の最高級不動産です。

資産家、有名人、富裕層が所有し、庶民にはあこがれの的です。

歴史的価値が、経済価値と連動しています。

イギリスはこの265年のゆっくりとした時間の中で、近代化の歪みを修正しながら時代を重ねていきました。

しかし、日本はそのテンプレートをもとに50年で経済成長しました。

これから日本はアメリカのような国になるでしょう。

そして、このあまりにも急速な成長の代償が、20年後に露見するのではないか、と予想しています。

 

 私は年々、私が出会ったころの親方の年齢に近づき、体力的なつらさや、ますます茅葺が減少していくことへの残念な思いが募るにつれ、親方衆に感謝の気持ちがあふれてきます。

彼らはもっとつらい状態であったのですから。

私は、20歳代の時にマスコミのネガティブキャンペーンに一人で戦おうとして空回りし、うつ病になり、寝たきりとなり、無一文になって挫折したことがあります。

したがって、一人では時代は変えられない、と学びました。

時代に沿うしかない、と思っています。

親方衆から不平不満を聞いたことがなく、いつも明るく、目の前のできることに全力で体を動かす人たちでした。

そして、親方は、まじめな私に「アホになれ」といいました。

真面目に考えすぎる私への、最高のアドバイスでした。
それは、戦後の混乱期を生き抜いた彼らの、生きる知恵だったのだと思います。

今回のビデオは、そんな親方たちへの感謝を込めて制作しました。
4
分間、ぜひご覧いただければ幸いです。

 

▶️ 動画を見る https://www.instagram.com/reel/DL-aFcYxKug/?utm_source=ig_web_copy_link&igsh=MzRlODBiNWFlZA==

 

引き続き、どうぞよろしくお願い申し上げます。

西尾晴夫

 

 

リターン

3,000+システム利用料


応援コース(サンクスメール)

応援コース(サンクスメール)

●ご支援いただいたお礼の気持ち、今後の活動への想いと感謝を込めたメール
●プロジェクトの進捗報告
 金額以上に、あなたの気持ちが大きな力になります。
茅葺文化を未来に残す活動の土台として、確かな一歩となります。
茅葺きが好きな方、文化を守りたい方、プロジェクトの趣旨に共感してくださった方のご参加をお待ちしております。

申込数
17
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年9月

10,000+システム利用料


応援コース 1万円

応援コース 1万円

文化の継承を支えてくださるすべての方に感謝を込めて、以下のリターンをご用意しています。
● 感謝の気持ちを込めたサンクスメール
● 支援者の方に向けた限定のお礼ビデオメッセージ
● プロジェクト完了後に制作されるドキュメンタリー映像の視聴リンク
● ご希望の方は、お名前を「支援者ネームプレート」に掲載
 今後、この茅葺民家が再建された際に、棟木(むなぎ)部分に設置いたします。 また、新たなオーナーが決まった場合には、その意志とともにネームプレートも引き継がれます。(団体名、ニックネーム可)あなたの思いが、未来へと受け継がれていく証となります。
茅葺文化を未来へとつなぐこの挑戦に、ぜひお力添えください。

申込数
9
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2026年2月

3,000+システム利用料


応援コース(サンクスメール)

応援コース(サンクスメール)

●ご支援いただいたお礼の気持ち、今後の活動への想いと感謝を込めたメール
●プロジェクトの進捗報告
 金額以上に、あなたの気持ちが大きな力になります。
茅葺文化を未来に残す活動の土台として、確かな一歩となります。
茅葺きが好きな方、文化を守りたい方、プロジェクトの趣旨に共感してくださった方のご参加をお待ちしております。

申込数
17
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年9月

10,000+システム利用料


応援コース 1万円

応援コース 1万円

文化の継承を支えてくださるすべての方に感謝を込めて、以下のリターンをご用意しています。
● 感謝の気持ちを込めたサンクスメール
● 支援者の方に向けた限定のお礼ビデオメッセージ
● プロジェクト完了後に制作されるドキュメンタリー映像の視聴リンク
● ご希望の方は、お名前を「支援者ネームプレート」に掲載
 今後、この茅葺民家が再建された際に、棟木(むなぎ)部分に設置いたします。 また、新たなオーナーが決まった場合には、その意志とともにネームプレートも引き継がれます。(団体名、ニックネーム可)あなたの思いが、未来へと受け継がれていく証となります。
茅葺文化を未来へとつなぐこの挑戦に、ぜひお力添えください。

申込数
9
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2026年2月
1 ~ 1/ 17


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