イッカクってなに？？ユニコーンみたいな不思議ないきもの

クラファン開始から1週間が経ちました！たくさんの応援をいただき，ありがとうございます！今回はM1のKさんからの報告です．

ーーー

みなさん，イッカクって知ってますか？
イッカク(Monodon monoceros)は，北極圏に生息しているクジラの仲間です．

このクジラ見た目が非常に特徴的です．
顔からまっすぐ1本，長〜い“ツノ”が生えてるような見た目をしています．
実はこれ，「ツノ」ではなくて「牙（きば）」なんです．
上あごの左前歯が，ねじれながら上唇を突き破って，外に突き出してるというワイルド仕様！！つまり，すごく出っ歯なクジラってわけです．

この印象的な牙は，中世ヨーロッパのユニコーン伝説のルーツになったとも言われており，このイッカクの牙が「ユニコーンのツノ」として売られていた時代がありました．

ユニコーンのような長い牙、基本的にオスにしか生えません．（牙をもつメスの発見例もあります．）
そして「2本」牙がある個体も発見されています！
つまり左右両方の前歯が伸びちゃったパターン．ユニコーンどころかツインコーン！

ちなみに漢字で書くと「一角」＝“1本のツノ”．
もしこの突起が牙だと昔から理解されていたら，一牙（イチゲ）とかだったかもしれませんね．

英語では「Narwhal」
実は，「死体クジラ」という意味からきているそうです．
イッカクの体色は，灰色っぽくてまだら模様なのですが，冷たい海でぷか〜っと浮いてるイッカクの姿が，まるで水死体みたい…ということで，死体クジラ．
なんとも不名誉．でもちょっと納得できるような…？

今回は，イッカクの意外と知られていない豆知識を紹介いたしました．
最後まで閲覧いただきありがとうございました！
次回はこのイッカクがどんなところで生活しているのか，私の研究テーマも含めて紹介したいと思います！