海が変わっていく。海獣とヒトが共に生きるため、いま、調査が必要です
海が変わっていく。海獣とヒトが共に生きるため、いま、調査が必要です

寄付総額

10,653,000

目標金額 5,000,000円

寄付者
674人
募集終了日
2025年7月31日

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2025年07月31日 12:31

【最終日!】研究にかかるお金をシミュレーションしてみる

 

本日,最終日を迎えました!

 

皆様の熱い応援のおかげで、第三目標を達成することができ,なんと1,000万円が近づいてまいりました

 

開始当初から皆様に支え続けられて,ここまでくることができました.

 

皆様からの応援に,海獣班一同,本当に感謝しております!!

 

23時まで,頑張っていきたいと思います!

 

 

 

 

 

さて,今日は「研究にかかるお金をシミュレーションしてみる」です.

 

これは,海棲哺乳類を大学院で研究したい学部生向けの「オンライン海獣ゼミ」でのレポート課題にもなっています.

 

 

自分がやりたい!と思っている研究について,まずは現実を知って,どこから何ができるか,その第一歩を知るためのレポートです.

 

 

例えば,京都に住んでいる学生Aさんが「アザラシの研究がしたい!」と思ったとします.

 

しかし,何から手をつければ良いでしょうか.

 

この場合,どのアザラシの種で,どんな手法で研究がしたいのか,何が面白いと思っているのか,あるいは,何か解決したいと思っていることはあるのか,というのを本や論文,慣れないうちはインターネットで調べても良いので調べ,自分で深く考えてもらいます.

 

そうすると,

「海氷で休んでいるゴマフアザラシを見るけれど,海氷がなくなったらどうするんだろう?」

という疑問が湧き上がってくるかもしれません.

 

これが研究テーマになります.

 

 

 

まず,事実を書いてもらいます.


・アザラシは海氷の上で休んでいる(例えば,海獣班のクラファンにもあるこの写真)

 


・海氷は年々減っている(気象庁のHP:https://www.data.jma.go.jp/kaiyou/shindan/a_1/series_global/series_global.html

 

ここでは,ちゃんと客観的に正しい,つまり誰が見ても同じことが言えること,を書くことが必要です.

 

次に,この事実を踏まえて自分が考えたことも書いてもらいます.

 

例えば,

 

「とっかりセンターのwebページで,ゴマフアザラシを保護し,回復させてからリリースすることを知った.この時に衛星発信器を装着して,海氷がある年とない年で比較すれば,海氷上で休む行動に違いが見られるのかがわかるかもしれない」

 

なるほど〜,それは解明できるかも!

 

ということで,調査にかかるお金をシミュレーションしてみましょう!

 

調査予定は12月末です.

 

1日目に移動,2日目に発信器を装着して,その後の経過観察,3日目の朝にリリースして昼の便で帰る(かなり強行スケジュールですが),

と予定を立てたとします.

(フィールド調査は悪天候などあって予定が立てにくく,焦ると事故の元なので,本来であれば,余裕を持ってスケジュールを立てますが,この場合は飼育施設で行うので,ちょっと余裕があります.)

 

 

・京都〜紋別とっかりセンターまでの旅費(Yahoo路線情報https://transit.yahoo.co.jp/ などで調べられます)

片道84,000円X2=168,000円

 

・宿泊費(楽天トラベルhttps://travel.rakuten.co.jp/ などで調べられます)

1泊11,000円X2泊=22,000円

 

・衛星発信器

水温・塩分がわかるセンサー付きのものだと5,060ポンド(現在100万円)

さらにGPSセンサーもついていると6,330ポンド(現在125万円)

センサーなしで位置だけがわかるものだと2,100ドル(現在31万円)

 

なので一番安いものにします.

 

これに消費税(10%,3万円)と送料(340ドル=5万円)がかかるので,全部で39万円

 

・免許取得料

衛星発信器は電波を使うので,電波法に基づき,免許申請が必要で,1台10万円,同時に複数台申請する場合は2台目以降+1万円です.

 

・受信料

衛星発信器からの電波を受信し,データを受け取るのにかかる料金.1台1ヶ月3万円ほど.12月に装着し,3月くらいで外れるので,3ヶ月で9万円

 

そして,

「海氷がある年とない年で比較すれば」とあるので2年以上,実施する必要があります!(そして個体差もあるので,複数個体に装着することが理想ではありますが・・・)

 

とりあえず2年としてこれらをざっと計算すると〜.

 

149万円!

 

さらにレポートでは,シミュレーションしてみた感想も書いてもらっています.

 

 

「調査に行ったことがなかったので,難しかった」

「こんなにお金がかかると思っていなかった」

 

などの感想が多いです.

 

 

 

 

しかし,実際問題はこれだけの費用ではすみません.

 

学生が一人で行って,いきなり衛星発信器を装着できるわけではありませんので,最初は経験者である教員か先輩と一緒に行く必要があります.

 

そうすると,1名増えて

 

+19万円

 

さらに,研究は調査で終わるのではなく,公の知にするのが最終ゴールです.

 

得られたデータを解析し,他の人たちの意見をもらうために行く学会の旅費,参加費.

 

論文にするためのお金,英文校閲費と掲載費(論文を掲載するのに必要なお金)

 

と,この研究を世に出すためには,更なる資金が必要なのです・・・.

 

 

しかも!

 

この研究では保護されたアザラシを,回復し,リリースするまで飼育する飼育員さんのお給料,餌の費用,建物・プールの維持費用なども必要ですが,それは研究費用として私たちが負担しているわけではなく・・・.

 

本当に,たくさんの方々のご理解とご支援・ご協力があって研究が成り立っているのです.

 

学生たちには,それを実感してもらいたいな,と思っています.

 

 

 

 

今回のご支援で,衛星発信器を購入できる目処がたちました.

 

本当にありがたく,支援者の皆様には感謝の気持ちでいっぱいです.

 

これからもどうぞ,海獣班の活動を見守っていていただければと思います.

 

 

ありがとうございました!!

 

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