理想と現実

はじまりから現在までのエピソードを3回に分けてお伝えします。



私がパンの世界に入ったのは、22歳。

それまで、何をしていたかというと、
ずーっと野球ばかりしているような野球小僧でした。教員を志した時期もありましたが、当時の自分には不向きと判断し挫折。
そうした場合、何をやりたいか。？
わからなくなり、自分を見つめ直した時に
｢ものづくりの仕事がしたい｣と思い、
就職活動を開始。

その中で人の手で作られていくパンの世界の可能性に魅力を感じ、札幌市内のベーカリーへ就職。

やる気満々で入社するが、
しかし。。

現実は厳しい。。。

真夜中からの仕事。真逆の生活リズム。
友達はいなくなり、一人ぼっち。
生地が扱えず、思うような仕事ができずストレスMAX。
とはいえ、考える間もなく
どんどんくる作業。あっという間に一日が終わる。

甘い世界ではない。。。
いつの間にか、最初に描いていた世界観は消えていました。。


｢あ〜〜。。働くというのはこういうことかと。｣実感し、夢とか描いてる場合ではなく、
｢社会人になるというのは、こういうこと。｣
半年くらいでそんなふうに思うようになっていました。

23歳の夏。

あの頃ある意味、人生を諦めていたように思います。