みなさまへのお礼と、馬場の状態及び肢への負担について

みなさまへのお礼

応援コメントを本当にたくさんいただきありがとうございます。
ひとつひとつにお返事をするとどうしても短文になってしまうため、この場を借りて感謝の気持ちをお伝えさせていただきます。

まずは第一目標を達成できたこと、心より感謝申し上げます。
この活動を知ってもらえたこと、そして賛同してくださる方がこんなにもいること、これが何より嬉しく、大きな励みになっています。

クラファン開始前の約2年間、私たちはオンラインショップを通じて馬たちへのご支援をお願いしてきました。そこでの売上は、おやつや競技専用馬の日常的な備品（無口や馬着など）の購入に充て、馬たちの暮らしを少しずつ充実させてくることができました。
一方で、施設の修繕までは手が回らず…今回のクラファンは「馬への直接的な支援」ではなく「環境整備」という新しい挑戦になりました。

当クラブは「引退競走馬を引き取る」ことだけでなく、その先の「価値向上」を目指しています。馬たち自身の幸せはもちろん、ここに来ない多くの引退競走馬にも希望を届けられる未来を作りたいと思っています。

馬場の状態と負担について

ここからは、本文では書ききれなかった「馬場の現状」について少し詳しくお伝えします。

理想的な馬場の深さは「洗い砂で約10センチ」とされています。もちろん、整地された下地がきちんとあってこその話です。

当クラブの馬場は、元々の持ち主が作ったもので、下地に瓦を砕いたものや粗めの石を敷き、その上に山砂、さらに洗い砂を入れています。

この山砂は砂というよりも赤土に近い性質を持ち、少し水分を含むと滑りやすいのが特徴です。

開設当初は洗い砂も適正な深さがあり問題はありませんでしたが、年月とともに砂が流れ、摩耗で軽くなった砂はグリップが効きにくくなってきました。さらに下の山砂が露出してくると、水分を含んだ時に大変滑りやすく、特に障害を飛ぶ時にはスリップや転倒の危険性まであります。

また、下地に敷かれている石が浮き出てくることで、蹄の裏を傷める「挫跖（ざせき）」のリスクも増えます。

こうした状況は、普段の運動だけであればまだ問題を抑えられる範囲ですが、現在取り組んでいる障害の高さはサラブレッドにとって限界に近いレベルです。
1〜2回なら耐えられても、繰り返すと負担が大きくなります。そのため今は高さや回数を制限し、思い切って飛ぶ練習は控えざるを得ません。

サラブレッドは障害飛越を前提とした品種ではなく、特に蹄が薄い傾向にあるためデリケートです。だからこそ馬場の状態は、馬たちの安全や健康に直結してしまいます。

こうした理由から、今回のクラウドファンディングで「馬場修繕」を最優先に掲げました。

馬たちが安心して全力を出せる環境を整えることが、彼らの健康を守るだけでなく、引退競走馬の新しい可能性を広げることにもつながると考えています。

長文になりましたが、改めて、みなさまの応援のおかげでこの一歩を踏み出せていることに感謝します。

そして次の目標「ネクストゴール」達成に向けても、引き続き温かいご支援をいただけましたら幸いです。